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ロックバンド「GLAY」より、HISASHIに単独インタビュー

1997年にリリースされた『REVIEW ~BEST OF GLAY~』は当時のアルバム初動売上歴代1位を記録。それから時を経て、デビュー25周年を迎えたGLAYが3月11日にリリースしたベストアルバムが『REVIEW II ~BEST OF GLAY~』。単にシングルを並べたベストではなく、新曲を含む、メンバー4人それぞれが選曲したディスク4枚組となっている。アニバーサリーイヤー真っ只中の2020年、混沌とした情勢の中、GLAYが今作に込めた想いや「25年」が持つ意味合い、今だからこそ伝えたいメッセージなどについて、HISASHIさん(Gt.)にKiss FM KOBEサウンドクルー(DJ)中野耕史さんがインタビューを行いました。

自由なはずの音楽が自由じゃない状況の中で、
表現を通して“可能性”を伝えたかった

 

―先日、HISASHIさんがYouTubeで配信された『SOUL LOVE』の“弾いてみた”動画が話題になっています。こちらはどのような想いでアップされたのでしょうか?
その配信直前にTERUと僕でイタリアのヴェネツィアに行って、毎年GLAYのメンバーが出ているカーニバルに出演予定だったんです。でも着いた瞬間に(新型コロナウイルス感染拡大の影響で)カーニバル自体が中止になったという報告を受けて…。その頃からどんどん感染も拡大していったんですよね。そこで「このご時世にできるエンタテインメントとは?」と僕たちなりに考え抜いた結果、ヴェネツィアのムラーノ島で無観客ライブを実施。その様子をGLAYのYouTube公式チャンネルで生配信したんです。

―それも大きな反響があったそうですね。
日本のファンの皆さんにも見てもらえて良かったです。それに加え、僕自身のチャンネルは「ギターってもっと可能性あるよね」という発想からスタートしたので、リリース当時(1998年)とはまた違った表現の『SOUL LOVE』を弾いてみて、「同じ曲でもこういう表現の仕方もあるんだよ」ということを伝えたかった。1曲だけでもいいから配信することで、“可能性”といったポジティブな意味合いでのメッセージとして伝わればいいなと思いました。

―本当に楽しい動画でした。「かっこいいな」という演奏はもちろん、「これはボーカルが嫌がるギタープレーだな」というシーンもあり…(笑)。
そこなんですよ!僕たちもそうだったんですけど、アマチュアの頃ってプロのミュージシャンが弾いているとおり、そのまんま真似て弾きたいという想いがあるんですよね。でも今の僕らからすると「もっと自由でいいのに」とか「自分のフレーズで弾いてもいいくらい、音楽って自由だよ」と思っていて。だけどその自由なはずの音楽がなかなか自由でなくなってしまっている状況の中で、もっと可能性が広がればいいなという想いで配信しました。

―エンタテインメント業界も非常に厳しい中ですが、「今は耐え忍ぶ時期だけどまた必ず会える」というHISASHIさんのメッセージに勇気づけられた人もたくさんいると思います。
あと学校も休校になったり、卒業式が中止になったり。僕たちはそういった時期や行事が好きで今までも歌にしてきたので、思い出に残るものが無くなってしまうことがどうしても悲しくて。何か少しでも元気づけられたらという想いがありました。