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「アカペラ2」ゴスペラーズ・黒沢 薫さんにインタビュー

日本のヴォーカル・グループのパイオニアとしてアジア各国でも活躍する「ゴスペラーズ」。3月10日にはアカペラのみで構成されたオリジナルアルバム「アカペラ2」をリリース。メジャーデビュー25周年シングルとしてリリースされた「VOXers(ボクサーズ)」をはじめとする全曲オリジナル楽曲のアカペラ13曲が収録されています。初回生産限定盤ではゴスペラーズがこれまでに発表したアカペラ曲の歴史を辿ることができるCD「アカペラクロニクル」、さらには“ゴスペラーズ27年目の真実”が明かされるDVDも付属するなど魅力満載!メンバーの黒沢 薫さんに「アカペラ2」にかけた想い、曲づくりやレコーディングの裏話について話を聞きました。

―アカペラのみで構成されたオリジナルアルバムは18年ぶり。なぜこのタイミングだったのでしょうか?
ゴスペラーズは皆が作詞作曲するので、25周年シングルのためのアカペラ楽曲を各自で作っていたんです。それを持ち寄って話し合っている時にリーダー(村上てつや)が「このタイミングでアカペラのアルバムを出さないと、俺たち一生出さないんじゃないか?」という話になって「確かにそうだね」と。今まで作らなかった理由は以前出したアカペラアルバムのレコーディングがかなり大変だったからです(笑)。普段はアレンジャーやミュージシャンがいたりする中で行うのですが、アカペラなので我々5人だけでやらなければならない。前回の時はアカペラだけの楽曲をまとめて作ることも初めてだったので、曲を作るのもレコーディングも大変で。段々煮詰まってきて最後の方は本当に嫌になっていましたね(笑)。そのイメージがあったので、アカペラアルバムを作ろうとはなかなかならなかったんですよね。

―今回は過去の経験も生かし、順調に進んだのでしょうか?
本来であれば25周年ツアーの合間に曲をどんどん録って昨年末にはリリースするつもりでいたのですが、コロナ禍でツアーができないどころかメンバーとも会えない期間があって。アルバムのレコーディングは秋から本格化したのですが、メジャーデビュー25周年イヤーを締めくくる企画として、新曲を5カ月連続で配信リリースすることになったので、楽曲を作りながらレコーディングをする日々が続いていました。レコーディングもコロナ禍で5人で集まることができなかったので、今までとは全く違う方法でした。あと、前回一番苦労した「UPPER CUTS 9502」というアカペラアルバムに収録しなかったけど大変な楽曲を最初にやってしまったので燃え尽きてしまって。これは失敗だったなと(笑)。アカペラじゃない曲もアカペラにしていろんな楽曲を7分半のメドレーにした力作で、この思想は僕が作った「INFINITY(インフィニティ)」にも生かされています。

―今回はどのようにレコーディングが行われたのでしょうか?
いつもは5人で「ここはこんな感じがいいね」など話し合いながら一緒に作っていくのですが、今回はプリプロダクションしたらリードとそれぞれのパートを決めて各自練習、そしてそれぞれでレコーディングしたものを合わせるという感じでした。いつもは5人で合わせながら歌詞や歌い方、パートが変わっていくので6割程度覚えて臨むのですが、今回は皆がきっちりと覚えた状態で録ったのでレコーディングの時間がいつもより早かったですね。アカペラなのでメンバー全員顔を合わせて歌う方が気持ち的にもいいんですけど、集中力が上がったというか、シャキッとした現代っぽい音で結果的に新しいアカペラアルバムになったので、僕は今回のやり方もアリだなと思いました。今、配信ライブに向けて5人で会って練習しているのですが、この練習も当たり前なんだけどなんかとても新鮮で。レコーディングが以前ほど苦労しなかったということもあり、皆で楽しくやれています(笑)。「離れていても 〜Wherever you are〜」という曲は、“離れていても心は一緒”という想いを込めて僕が作ったのですが、今思えばこのアルバムを作る過程を表すような曲になったなと思っています。コロナ禍だからこそ声だけでお届けするこのアルバムに意義のあるというか、メッセージ性の高いものになったと感じています。

―自粛期間中はどんな活動をされていたのでしょうか?
週に1、2回はリモートで集まっていました。ツアーが延期、また延期となっていた時だったので「どうしようか…」みたいな話をしていましたね。リーダーが簡単に多重録音ができて映像も取れる「アカペラ」というアプリを使って感染予防として大事な手洗いを啓蒙する動画を作らないかと提案してくれて。“手洗いにハーモニーを”と題して手洗いソング動画を作って、最初に「ひとり」の替え歌バージョン、その後に各自で作った動画をSNSやYouTubeにアップしました。僕が作った手洗いソング動画でラブソングっぽい曲ができたので、それを一曲にしたのがさっき言った「離れていても 〜Wherever you are〜」なんです。この動画を作ることで“アカペラ脳”になったというか、ライブはできなかったけどアカペラと向き合えた期間になったなと前向きに捉えています。メンバー皆が健康だったということも大きいですね。やっぱり誰かが体調を崩していたらそれだけで状況は変わっていたと思うので。楽曲もいいものがたくさんできて良かったです。

―ちなみに、自粛期間でおうち時間が増えたと思いますが、黒沢さんはどんな風に過ごされていましたか?何か新しくハマったものなどあれば教えてください。
ちょっとないがしろにしてしまっていた観葉植物たちを全部植え替えて「もうちょっと伸びろ〜」とか言いながら毎朝毎夕見るというのが日課になっていましたね。あとは僕はカレーが好きなので、SNSでカレーのレシピを公開したりもしました。結構好評だったので、このネタでYouTubeできるんじゃないかなと思っています(笑)。あとは「NiziU」にハマって…僕は箱推しです(笑)!

―そうなのですね!ハマったきっかけは?
聞いている音楽や表現したい音楽が似ているなと思ってJYPに興味を持ったことです。東アジアでソウルミュージックが好きな人がどんなものを作っているのかが知りたくて彼のベストアルバムも買いました。「この曲出した頃はこんな音楽を聞いていたのね、一緒一緒!」みたいな感じで身近に感じながら楽しめるんですよね。K-POPは元々あまり詳しくなかったのですがそれきっかけで聞くようになり、今ではBTSのメンバーの名前も言えます!(笑)今回の「アカペラ2」でいうと「雨あがり」の歌割り、ブリッジ部分の処理なんかはK-POPで学んだことを取り入れてたり、楽曲作りにも生かされていますね。

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