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ジーライオンアリーナ神戸の設備導入の主担当・坂東 創太さんインタビュー 神戸市

2025年4月の開業(予定)まで200日を切った『ジーライオンアリーナ神戸』(神戸市中央区)。開業後は『神戸ストークス』のホームゲームや人気アーティストによる音楽ライブなど様々な興行が行われ、神戸の街に“365日の賑わい”をもたらします。

ジーライオンアリーナ神戸の設備導入の主担当・坂東 創太さんインタビュー 神戸市 [画像]

そうした興行に欠かせない存在といえば、アリーナに導入される音響、照明、LEDビジョンなどの設備の数々。今回はアリーナを訪れた人に「熱狂・感動・興奮が生まれる観戦・観賞体験」を提供するための設備導入を一手に担った、One Bright KOBEの坂東 創太さんにインタビューを実施!新卒としてアリーナプロジェクトに参加し、わずか数年で設備導入の主担当という大役を成し遂げた坂東さんに、これまでの苦労話や設備へのこだわりについて余すことなくお話してもらいました。

One Bright KOBE 坂東 創太さん One Bright KOBE 坂東 創太さん

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ーOne Bright KOBEに入り、神戸アリーナプロジェクトに参加するまでの経緯を教えてください!

もともと親会社である株式会社スマートバリューから内定をもらっていて、デジタルガバメントという行政向けのICTサービスの営業を志望していましたが、入社後の部署配属面談で「関西にアリーナを作るプロジェクトが動き出してるから参加しないか」と声をかけてもらったのが始まりでした。当然、就活中は知らなかったのでびっくりしたのが正直なところです(笑)。

その後、出向という形で株式会社One Bright KOBE(以下OBK)に入りました。当時は「建設プロジェクト」と「パートナー営業」の二部門の募集が行われていて、僕は「自分でイチからなにかを作り上げたい」という思いが強かったので、建設プロジェクトを志願しました。

ー建築プロジェクトのメンバーとして、設備導入を担当されることになったんですね

プロジェクトが動きだした当初はメンバーが3人しかいない状況だったので、内装・設備・テナントなど様々な領域の業務をメンバー全員で行っていました。工事の時期が決まり、業者を選定するような段階から、徐々に担当する領域を持つようになっていった感じです。僕の場合は学生時代に軽音楽部に所属し、音楽ライブにもよく足を運んでいた経験から「音楽」に関心を持っていたので、そこからライブが行われる施設に導入される“設備”にも興味の対象が広がり、設備導入の担当を希望しました。

ジーライオンアリーナ神戸の設備導入の主担当・坂東 創太さんインタビュー 神戸市 [画像]

ーアリーナに導入する設備が決まるまでのプロセスについてお話を聞かせてください!

『神戸ストークス』のホームアリーナ建設がアリーナプロジェクトの発端なので、まずはストークスの演出をメインに設備の検討を行い、アメリカ・NBAのような演出を神戸で再現し、本場に負けない熱狂を生み出すことを目標に定めました。

その後、採算性や投資回収性も考慮した具体的な検討を進めていく中で、「バスケットボールの試合だけで投資を回収するのは難しい」と判断し、アリーナの貸館業務の大部分を占める予定である「音楽ライブ」にも使ってもらえるような設備であることも重視しながら方向性を詰めていきました。バスケと音楽の間でいかにバランスを取るか熟考したことを覚えています。

ーその過程で、やはり先行事例のリサーチもされたのでしょうか?

バスケでいうと『沖縄アリーナ』をかなり参考にさせてもらいました。僕はOBKに入るまで現地での試合観戦を行ったことがなく、沖縄アリーナを視察した時に初めて生の試合を観戦したんですが、国内最上級のバスケ興行を体感できたのはとても良い経験になりました。

巨大なLEDビジョンがあり、スピーカーからはガンガン音が鳴り響く、ムービングライト・レーザー・プロジェクションマッピングを用いた演出も豊富で「ここまでエンタメ性を重視したスポーツはほかにはないんじゃないか」と感銘を受け、「神戸でも絶対にこのレベルを実現したい!」と自分の中で熱が高まったことを覚えています。

おかげで「この演出を実現するためにはこのレベルの設備が必要だ」と、導入すべき設備の方向性やクオリティについてかなり具体的なイメージを持つことができました。

ジーライオンアリーナ神戸でホームゲームを戦う『神戸ストークス』 ©KOBE STORKS ジーライオンアリーナ神戸でホームゲームを戦う『神戸ストークス』 ©KOBE STORKS

ー「音楽ライブ」についてはどのようにリサーチを進めたんでしょうか?

関西だと随一の規模を誇る大阪城ホールを参考にしたり、興行を企画するイベンター・プロモーターさん、設備会社の方などたくさんの人にヒアリングを行い、年々進化しているライブ演出に関する知識を深めさせてもらいました。

イベンターさんは演出面だけでなく、搬入・搬出の利便性や設置の簡易さといった「設営」の観点も重視されていることが印象的でしたね。そのためジーライオンアリーナ神戸では、機材を搬入するトラックがアリーナの内部まで入れるような設計にしています。会場内で直接荷物が下ろせるので、かなりの時短&労力の削減につながるんですよ。

準備にかかる時間を短縮できると興行の回数を増やすことができるので、僕たち貸館側にとっても大きなメリットになります。

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ーリサーチを終え、導入設備について具体的に検討する上で重視した点について教えてください

一つ目は最初にお話した通り「ストークスの演出」です。2026-27シーズンから始まる「B革新」でBリーグがますます盛り上がっていくことを踏まえ、10年、20年後の進化した演出に対応できるだけの「拡張性」を持たせることを意識しました。将来にわたって最高の演出を実現していくためには、“建物や設備自体の拡張性の高さ”が重要なキーになると思っています。

二つ目は「イベンターさんにとって使いやすい設備」であるという点。持ち込みの機材がアリーナの設備とうまく連携できることや、イベンターさんが希望するレイアウトやスタッフ配置に合わせて使ってもらえるようにするなどですね。使用方法や連携を限定させず、どんな機材とも連携しやすいことにこだわりました。

三つ目は設備に投資した費用を「回収できる計画」になっていること。せっかくアリーナを開業しても使ってもらえなければ、なんのための投資だったんだとなってしまうので、「いかに収益を生むか」という点にも重きをおきました。

今述べた三つの観点はアリーナを運営する上で最も重要な項目のため、社内で決裁を得るためにすべてクリアする必要がありました。

ジーライオンアリーナ神戸の設備導入の主担当・坂東 創太さんインタビュー 神戸市 [画像]

ーこれらの検討すべてを坂東さんが中心になって進めていかれたんですね!

担当に決まって以来、日夜様々な勉強・リサ―チをおこない、音響や映像設備に関しては“社内で一番詳しい”と自負できるようにまでなり、アリーナの所有者であるNTT都市開発さんや施工を担当する大林組さんと設備導入について協議する時も、会社を代表して「One Bright KOBEのやりたい世界観を実現させるためにこの設備は必要なんです!」という思いで議論を重ねました。

工期に余裕がない中、設備が増えると取り付けの工数も増えてしまうので、貸館営業チームのスタッフやイベンターさんから「こういう設備も入れておいてください」と相談を受けた時も、それが実現可能な範囲の要望であるかを見極め、「これなら提案できる!」と判断する必要があったりして。理想と現実の間でベストな着地点を見つけるためのシビアな戦いを続けていたように思います。

そういった部分を上手く進めることができたのは、社内の関連部署や外部のパートナー企業さまとの協力体制がしっかり構築されていたからこそで、たくさんの人や企業が一丸となってひとつのゴールを目指す “巨大プロジェクト” に携わる面白さを知ることができました。

ー大きなプロジェクトに参加したからこそ得られる経験ですね。ちなみに特に大変だったと思うことは?

個人的には社内での交渉が一番大変でしたね(笑)。完成前の“実態が見えないもの”に対する投資への判断は、どうしてもシビアなものになるので。導入設備の最終的な承認を得るまでに1年はかかったと思います。

設備Aと設備Bの間にある“価値の差”は直感的にわかりづらく、10年、20年先を見据えて必要と判断しても、現時点ではその必要性を十分に感じにくいところもあって。

一度は決まりかけたことも「あれもいいんじゃないか」とか「あそこ(の施設)はこうなっていた」とか、「コストの観点からここはいらないって言ってたけど、やっぱり~」みたいなこともあり、最後は熱意で押し通した部分も大きかったと思います。本当に長い道のりでした…!

正直、何度も心が折れそうになりましたが、そのたびに「アリーナの完成後、思い描いたストークスの試合が行われている状況をこの目で見るんだ!」と自分を奮い立たせ、「ここまで来たんだから、最後まで走り抜けよう」という思いでやってきました。たぶん、根が負けず嫌いな性格なんです。しんどい会議の後も、落ち込むよりは「なにくそ」と発奮するタイプで、だからこそ折れずにここまでこれたのかなと思っています。

画像提供/株式会社One Bright KOBE 画像提供/株式会社One Bright KOBE

ー坂東さんのお話を聞いて、アリーナの開業がますます楽しみになりました!最後に、各設備に込められた“こだわり”について教えてください♪

バスケ観戦でいうと、DJやMCの声・音響・映像・照明などの演出の“一体感”を楽しんで欲しいです。例えば、ストークスが攻撃している時はすべてが攻撃の演出になりますし、シュートが決まった時もすべての設備が同期した専用の演出で会場を盛り上げます。

アリーナ中央に設置された「センターハングビジョン」は、長手・短手がそれぞれ4面と、コーナーの部分にカーブを描いたビジョンがそれぞれ4面あり、内側にもインナービジョンと呼ばれるビジョンが4面入っているので、遠くの席はもちろんコート近くの席からも見やすいビジョンとなっています。どの席からも最高の観戦体験をお楽しみいただけるように設計しているので、ぜひ会場で体感していただきたいです。

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ジーライオンアリーナ神戸の設備導入の主担当・坂東 創太さんインタビュー 神戸市 [画像]

音響設備は、より遠くに綺麗な音を飛ばせる「ラインアレイスピーカー」を導入し、センターハングビジョンの上部に設置することで “会場のどこにいてもコートから音が聞こえてくる”ように工夫しています。試合を観戦している時にコートではなく後ろから音が聞こえてくるのは違和感があるし、お客さんの視線をコートに集めるという意味でも、演出・音響・照明をコートから波及させていく設計が理想だと思うので。

そして壁面には屋内アリーナ国内最大級の横幅24m・高さ13mの「大型LEDビジョン」を常設しています。この大きさなら人気の2.5次元舞台やeスポーツ大会など、ダイナミックな映像演出の多いイベントにも十分対応できます。

国内最大級の常設LEDビジョンの導入は当然ながら前例がなく、誰も正解を持ち合わせていない状態だったので、各建築・設備分野のプロの方々と何度も協議を重ねて検討を進めました。そんな経緯もあり、社内申請の場では自分たちの想いが詰まった“自信作”を導入できるように、粘り強く推進したことを覚えています(笑)。

ジーライオンアリーナ神戸の設備導入の主担当・坂東 創太さんインタビュー 神戸市 [画像]

ちなみに観戦席(シート)の選定も僕が担当させてもらっています。神戸海洋博物館で10月27日まで行われている「GLION ARENA KOBE開業200日前企画展」でシートの先行体験ができるのでぜひ足を運んでみてください。

開業まで200日を切り、アリーナへの期待感も日ごとに高まりを見せています。担当として自信を持って紹介できる設備をそろえたので、開業後にストークスの試合や音楽ライブに訪れた皆さんに楽しんでいただけるのが待ち遠しいです。

ジーライオンアリーナ神戸の設備導入の主担当・坂東 創太さんインタビュー 神戸市 [画像]

★「GLION ARENA KOBE開業200日前企画展」イベント詳細はこちら

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Kiss PRESS編集部:甘佐

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