『菊池典男コレクション展　～西宮に生まれ、貝を追い求めた生涯～』　西宮市

　西宮市貝類館（同市西宮浜）で現在、記念展示『菊池典男コレクション展　～西宮に生まれ、貝を追い求めた生涯～』が開かれている。4月14日まで。

　元西宮回生病院長で、歯科医師として働くかたわら貝類の研究家としても知られた菊池典男さん（1915～2013年）は生前、収集した貝類コレクションを展示する博物館「菊池貝類館」（1984～2010年）を設立したり、研究者が自由に意見交換や議論できる「阪神貝類談話会」を設立したりするなど、貝の魅力を多くの人に伝える活動に取り組んだ。没後、「貝類コレクションは生まれ育った西宮市へ」との菊池さんの意志を受け、今年2月に約1万8,000点の貝類標本が遺族から同館へと提供された。

　同展では、菊池さんが医療ボランティアで訪れた際に収集した奄美諸島の貝や、1970年のギネスブックに“もっとも高価な貝”として掲載された「ベンガルイモガイ」など150種類を展示。また、貝類標本以外にも、菊池貝類館の看板やパンフレット、奄美諸島での医療ボランティアの様子を紹介するパネル展示もある。同館では、今後3年かけて、標本の整理、登録、目録作成などを行う予定となっている。

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