このイベントは終了しました。
植物の細部までを陶で再現
「杉浦康益 展」開催
植物の精密な構造を陶で表現する「陶の博物誌」シリーズなどで知られる杉浦康益(やすよし)さんの作品を紹介する企画展が、西宮市大谷美術館で6月7日から8月3日までの50日間、開催される。
杉浦さんは、2012年に日本陶磁協会賞を受賞し、近年ますますその活躍が評価されている作家の一人。東京藝術大学在学中に、恩師の「やきものは石である」という言葉に触発されて制作をはじめた「陶による石の群れ」で注目を集めた。そして、1984年のびわこ現代彫刻展への出品を機にモチーフを石から岩へとスケールアップさせ、「陶の岩」シリーズを展開。やきものの新たな可能性を追求した。
その後、神奈川県真鶴市に住居とアトリエを移し、自然の中に身を置くことで自然に溶け込む手法へと表現方法を変化させ、空間全体を作品とする「インスタレーション」の手法を取り入れた作品を発表。瀬戸内海にある女木島(香川県)の高台に「段々の風」と題した作品を設置するなど、大規模なスケールでの作品展開を行った。
また一方で、「陶の博物誌」シリーズでは植物をルーペで詳細に観察し、その内部構造を精緻に再現。陶による細密な表現は、杉浦さんが持つ自然の造形美に対する憧憬と畏怖の思いなども込められている。今回は、同シリーズ作品27点を中心に、「陶の岩」や「陶の木立」シリーズのインスタレーションなど杉浦さんの代表的な作品を紹介。
また、6月7日と7月6日には、杉浦さん自身が作品について語るギャラリートークも開催され、その繊細かつ大胆な世界観に触れることができる。予約不要、参加費無料(別途入館料必要)。
詳細情報
- タイトル
- 「杉浦康益 展」
- 会期
- 6月7日(土)~8月3日(日)
- 開館時間
- 10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
- 料金
- 一般500円/高大生300円/小中生200円
*7月21日(月・祝)は無料開館日
*20名以上の団体は各料金から100円割引
*西宮市在住65歳以上の方は一般料金の半額(要証明書呈示)
*ココロンカード・のびのびパスポートを呈示の小中生は無料
*身体障害者・療育・精神保健福祉手帳などを呈示の方は無料
- 休館日
- 水曜日
- 会場
- 西宮市大谷美術館
- アクセス
- 阪神「香櫨園駅」下車、南西へ徒歩約6分。
- 問合せ
- 西宮市大谷美術館
TEL 0798-33-0164