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映画『任俠学園』より西島秀俊、伊藤淳史、葵わかなにインタビュー

今野敏さんによる人気小説「任俠」シリーズを映画化。社会奉仕がモットーの“全員善良ヤクザ”「阿岐本(あきもと)組」が義理と人情を武器にボランティア精神で困っている人たちを助ける“世直し”人情コメディ。今回組長(西田敏行)が引き受けたのは、経営不振の高校の建て直し。阿岐本組No.2の日村(西島秀俊)、子分・二之宮(伊藤淳史)ら組員は、果たして学園を救うことはできるのか―。常識破りなヤクザを演じた西島さんと伊藤さん、学園一の問題児・ちひろ役の葵わかなさんに本作の見どころや裏話を聞いた。

―アドリブが飛び交うなど、現場は和やかな雰囲気だったそうですね。
西島 今も続いていますが、撮影後に“反省会”と称してよく飲み会をしていて、20歳の葵ちゃんから大先輩まで集まって作品についていろいろと話しました。幅広い世代が集まっていて、そういう意味ではちょっと特別な現場でした。
葵 西島さんの話を聞くとさぞ真剣な会のようですが(笑)、反省会は和気あいあいと楽しい場でした。西島さんは私生活でも兄貴肌で、生徒役の俳優さんが相談しているのも見かけました。伊藤さんも…現場を明るくしてくださいました!
伊藤 あまり褒める材料がないようで…正確な評価をいただきました(一同笑)。
葵 いや、でも本当に伊藤さんも西島さんと違う意味で兄貴的な存在で皆がついていっている印象でした。
伊藤 西島さんより年下なので若い子たちとちょっと近い存在というか。もう一段レベルの低い兄貴というか、つっこんだり、つっこまれたりの関係でした(笑)。
西島 若い俳優たちが西田(敏行)さんの前で何かを提案するのは難しいと思うのですが、毎日反省会で集まって「ダメだったら監督から言われるはずだから思ったことはどんどんやっていこう」などと話していたので、俳優たちが「こんなことやってみよう」と発言する場面は多かったですね。

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―本作は、令和の「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」シリーズを目指す“世直し”人情コメディと謳われていますが。
西島 コメディですが人情の要素も大きく、演じている僕自身もジーンときてしまう場面が何度もあって。(佐藤)蛾次郎さんが巻いている腹巻も実は「男はつらいよ」で使われていた物なんですよ。西田さんとは今までも共演したことはあったのですが、人情作品という“西田さんの場所”でご一緒できたことはとても嬉しかったですし、胸を借りるつもりで挑みました。監督の無茶ぶりで「ここで西田さんの真似をしてみて」って言われたシーンがあって。台本にはなかったので「僕が自主的にしていると思われたらどうしよう」と思いながらやってどんな反応をされるかドキドキしていたのですが、西田さんも喜んでくださったと聞いたのでホッとしています(笑)。

―本作では黒スーツの強面ヤクザに扮する西島さん。伊藤さん、葵さんが思う、特に西島さんがかっこよかったシーンは?
伊藤 乱闘シーンですね。朝方までかけて撮影されていて、本気で戦うアクションがかっこよかったです。撮影本番前の空気感、カットがかかった後に相手の人をケアしている姿も含めてトータルでかっこいいなぁと思いました。僕も戦っているのですが途中からは見ているだけだったので、池鉄(池田鉄洋)さんと2人で雑談したりして…すみません(笑)。
葵 私は、ちひろが日村さんに親のこととか学校外の話をして、日村さんも昔のことを話してくれるシーン。その時日村さんは背を向けているんですが、その背中がかっこよくて「背中で語るってこういうことか」と思いました。西島さんと2人のシーンは初めてだったのでどんな風に演じればいいのか不安だったのですが、実際にやってみると何も考えずに自然と演じることができて、西島さんの作る空気感に助けていただきました。
西島 …いや、ありがとうございます。

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