航海の安全と豊漁を祈る古式神事

『岩屋神社 おしゃたか舟海上渡御祭』明石市

　岩屋神社（明石市材木町）で『おしゃたか舟海上渡御祭』が7月17日に開催される。

　『おしゃたか舟海上渡御祭』は全国でも珍しい海の神事。約1800年前に始まったとされる明石で最も古い神事の1つであり、明石市の無形民俗文化財にも指定されている。白のしめこみ、赤鉢巻姿の氏子9人が、サカキを立てた全長約2メートル、重さ約4キロの舟を明石港の海中へ放り投げ、「おしゃたか（神様はおこしになったとの意）」と唱えながら松江海岸付近まで押し進める。古代、淡路島・岩屋から同神社の祭神六柱を明石の人々が迎えた様子を再現した祭りで、ご神体を運ぶ際同じ船に乗るのは恐れ多いと船を押して岸まで運んだのが始まりと伝えられている。

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