神戸市灘区の水道筋商店街が、今年の3月31日に逝去した王子動物園のジャイアントパンダ「タンタン」の誕生日である9月16日に合わせて、商店街周辺で“タンタンジャック”を実施中。

震災で傷ついた市民の心を癒し、神戸の街に希望を与え続けたタンタンに「ありがとう」の気持ちを伝える催しとして企画されたイベントで、王子動物園のお膝元であるエルナード水道筋を中心にタンタンの大型バナー6枚、のぼり約60枚、ポスター150枚が掲出されています。実施期間は9月30日までの予定。

タンタンは1995年に中国四川省で誕生したメスのジャイアントパンダ。2000年7月16日に『中国ジャイアントパンダ保護センター臥龍基地』から王子動物園に来園し、日中が共同して行うジャイアントパンダの飼育繁殖研究や両国の友好交流事業において多大な貢献を果たしました。

2021年に加齢などによる心臓疾患が判明した後は、日中双方が立ち上げた専門家チームによる診断や治療が継続して行われ、一時は病状が改善していましたが、2024年3月15日に病状が進行。3月31日に心肺停止となり蘇生措置が行われましたが、同日11時56分に死亡が確認されました。死亡時の年齢は28歳（中国の数え年で29歳）で、この年齢は人間でいう100歳近い高齢者に相当するそうです。