神戸元町商店街の最西に位置する6丁目商店街（通称・モトロク）に、今年の5月10日にオープンした『中央卸売市場直送 お野菜与一』（神戸市中央区）。

同店は中央卸売市場で豆腐類の卸売業を営む「ヤマヨ山本商店」が、新たに生鮮食品を扱う小売店（青果店）として出店したもので、野菜や果物が並ぶ店頭は買い物客で賑わいを見せています。

中央卸売市場に店を構えるヤマヨ山本商店は、流通の仕事上解決できない「食品ロス」問題に、日々、頭を悩ませていたそう。

「輸送時に箱がへこんでしまったものは、商品には影響はなくとも販売できない。青果やチルド商品は、賞味・消費期限が短いため、飲食店様に直接卸させていただきながらも破棄する分は多く解決には至らなかった」と憂う同店代表の山本哲士さんが発案したのが今回の出店です。

中央卸売市場から車で5分の元町商店街に販売所を設けることで、市場直送の野菜や果物が「季節感を大切にした新鮮なモノをお値打ちな価格」で一般客に届けることが可能になりました。

今回の出店に際し山本さんは「お野菜与一を通して、お客様に必要なものが提供でき、且つ喜んでいただけ、今後は二人三脚で社会課題である食品ロス削減にも取り組みながら、より豊かな世の中になるように努めていきたいと思っております」と話しています。