JR神戸駅の構内、商業施設『PLiCO KOBE（プリコ神戸）』内のスターバックスが5月10日に移転オープン。こちらの新店舗の1階スペースは元々皇族用の貴賓室として用いられていた部屋と聞き、体験に行ってきました。

場所はJR神戸駅の改札を出てすぐ、お弁当の「淡路屋」さんのお隣です。さっそくカウンターで注文、1階奥にある元貴賓室スペースへ。高く重厚な扉をくぐると、まるでタイムスリップしてきたかのようなレトロ空間が広がっていました。

シャンデリアや大理石の暖炉などの内装は、貴賓室が設けられた約135年前のものを引き継いでいるそう。今回オープンにあたり、この内装に合わせてイスやテーブルなどが新しく配置され、壁にはスターバックスのロゴを描かれたポスターも飾られていました。

訪れたのは夕暮れ時、カーテン越しに覗く「STARBUCKS」の文字がなんともオシャレ。

向かいの壁には明治前期・初代神戸駅の写真も展示されており、趣のある壁紙や鮮やかな赤いカーテンが上質な雰囲気を作り上げていました。

実は、貴賓室そのものを持つ駅というのは全国的にもまれなのだそう。そんな貴重なスペースで、気軽にコーヒーを楽しめるなんて嬉しいですよね。

さらに、2階にも80席の座席が設けられており、アーチ状の窓越しに駅のコンコースを見下ろしながら寛ぎのひとときを過ごせます。

神戸のスターバックスといえば、北野坂にある登録有形文化財「北野物語館（旧M.J.シェー邸）」を利用した『神戸北野異人館店』や、関西エリア初の公園内店舗の『神戸メリケンパーク店』が既に人気店となっていますが、『PLiCO神戸店』も新たな人気店舗として注目を集めそうです。