老舗の珈琲焙煎卸がプロデュースする令和生まれのレトロ喫茶
神戸元町商店街にオープンしたレトロ喫茶『ゴールデンカップ神戸』に行ってきました 神戸市
今年で誕生150年を迎えた神戸元町商店街に、新たな息吹を吹き込むニューフェイスが登場。そのお店の名前は『ゴールデンカップ神戸』(神戸市中央区)。
神戸を拠点に90年以上営業しているコーヒー卸の老舗『日米珈琲』が運営する、“クラシックなレトロ喫茶” を追求した同店の魅力を紹介します。
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お店の場所は商店街の3丁目、風月堂の本店やキャン★ドゥがある辺り。老舗の喫茶店・洋食店でしか見かけることのないメニューのサンプルケースを用意しているところに、並々ならぬこだわりを感じます。
店内の作り込みもすさまじく、ボタン留めが施された真紅のレザーソファや、お客さんが額を合わせて会話するようあえて小さめに設計したテーブルなど、昭和映画のワンシーンのような光景が広がります。
レトロ喫茶といえば老舗の名店か、古いお店をリノベーションしたものが多い中、イチから作り上げたお店でここまで “本物” の空気を醸し出せるのは見事の一言。
わざとらしく古さを演出せず、現代のカフェというベースに普遍的なレトロ喫茶というフォーマットをインストールしているからなのだと思います。
空間へのこだわりは100点ですが、喫茶店の要はやはりメニューです。まずは、お店の顔ともいえるブレンドコーヒーの中から定番の「プレミアムブレンド」をオーダー。
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なんと、サイフォンで使うロート・フラスコに入れて提供されます。様式美に括らず、現代的なサービスを取り入れる柔軟さも素敵ですね。
お店で自らコーヒーをカップに注いで飲む、不思議な体験ですがなんとも心地よい…。苦味強めのどっしりとした飲み口で、個人的には読書に没頭したい時のお供にピッタリと思いました。
続いてフードメニューを注文。トーストや神戸牛を使ったハンバーガー、喫茶店の定番であるナポリタン、カレー、オムライスなど多彩なメニューが並ぶ中、今回はひと際目を引いた「復刻!社長こだわりのミートソースライス」をいただくことに。
お店の代表が関西大学に通っていた頃に足しげく通っていた喫茶店『ケープコッド』の人気メニューを再現しており、トマトの甘味、酸味を抑えた特製ミートソースはご飯と相性抜群。
お肉と野菜の割合が9:1なんじゃないかと思うほど肉々しい味わいで、噛むほどに肉の旨みが口の中で広がります。
デザートには「自家製プリン」をチョイス。毎朝お店で仕込んでいるそうで、期待を裏切らないクラシックなビジュアルが嬉しい。
いざスプーンを入れると、少しかためのほどよいプルプル食感。卵の風味が際立った優しい味で、最高の喫茶店でのひとときを過ごすことができました。
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お店を出た時、筆者の中で沸き上がったのは「新店とは思えない、しっくりくる感じ」。その理由は、老舗の珈琲焙煎卸である日米珈琲の歴史の延長に、このお店が存在するからなのでしょう。
お店誕生にまつわるエピソードも大変興味深いので、ぜひ店員さんに聞いてみてください。
- 場所
- ゴールデンカップ神戸
(神戸市中央区元町通3丁目4-7 元町商店街内 神戸プラザホテルウエスト 1階 )
Google マップ - オープン日
- 2024年4月29日(月・祝)
- 備考
- 70席(店内テーブル48席、店内カウンター10席、テラス12席)
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