姫路市佃町にある『家庭料理　野の葉』に行ってきました。

お店の外観

オープンから今年で15周年を迎える同店は、姫路市役所のすぐそばにあります。

店内の花と器

店内に入ると洗練された空間に目を奪われます。季節の花がところどころに飾られ、味わい深い民芸品やセンスの良い食器たちが出迎えてくれて「この店を選んで良かった」と瞬時に感じました。

「料理や花を通して旬を感じてホッとしてもらえたら」とオーナーの宮川さんは話します。

「鯖の梅干し煮＆クリームコロッケ定食」1600円（税込）

今回、筆者が選んだのは「鯖の梅干し煮＆クリームコロッケの定食」になります。組み合わせは、クリームコロッケ以外にも生マグロせせりや、ミニ天ぷら、エビフライなどがあり、どれにしようかめちゃくちゃ悩みました。

ツヤツヤの鯖

鯖の梅干し煮は同店一番人気の看板商品。ツヤツヤ輝く鯖のそばにプリっと膨らんだ梅干しが添えられています。梅干し煮というのはあまり聞いたことがないので、どんなものかと思っていましたが甘じょっぱい味付けで、鯖の脂が梅干しの酸味で中和されておりさっぱり食べやすかったです。

「たけのことひじきの煮物、ほうれん草の白和」

２種類の小鉢には、メインのおかずとのバランスが考えられた季節のおかずが入っています。たけのことひじきの煮物には木の芽が添えられていて爽やかな後口です。ほうれん草の白和はたっぷり入っていて小鉢と言えどもボリュームがありました。

「タコときゅうりとトマトの酢の物」

タコときゅうりとトマトの酢の物は出汁が効いており、まろやかな酸味でまるでサラダのよう。こちらは筆者のイチオシです！２人連れ以上のお客さんにはシェアできるようにそれぞれ異なる内容の小鉢になるようで、楽しい食事を誘ってくれます。

クリームコロッケ

クリームコロッケは衣がザクザクしていて食べ応えのある一品。ホワイトソースの中にはマカロニが入っているのでグラタンを食べているようで大満足の一皿でした。

味付けが全体的に甘口で、老若男女が好むものだと感じます。三世代で来られる方がいるのも納得です。魚中心のメニューが多く、宮川さんが毎朝、姫路市場で仕入れた旬のものが提供されています。レギュラーメニューのほか、看板に書かれた当日オススメの品もあり足繁く通いたくなるお店です。

季節を味わい、季節を愛でる。洗練された無駄のない居心地の良さの中で頂く家庭料理と、宮川さんの優しい人柄にホッとするひとときでした。