郷に従い手食を体験!旅する気分でダルバートを食す
本場ネパール料理店『kukuri(ククリ)』に行ってきました 神戸市兵庫区
本格的なネパール料理のダルバートを目当てに『kukuri(ククリ)』に行ってきました。 [ 広告 ] 記事の続きは下にスクロール [ 広告 ] 記事の続きは下にスクロール
オーナーの尾川周三さんは元々この店のお客さんで、親しくなったネパール人の元オーナーが帰国する際に頼まれ同店を引き継ぐことに。現地の味を習得するべく、ネパールのレストランや一般家庭で修業を重ね、2006年10月に同店をリニューアルオープンさせます。
「ダルは豆スープ、バートはご飯という意味だから”ダルバート”。ネパールの定食みたいなものです」とオーナー。早速、噂の料理を注文します。
左奥から時計回りに、ダルスープ、キーマカレー、ピクルス。手前にはヨーグルト、副菜として、奥から大根、青菜の漬物、トマトのチャツネ、豆の煮物、ジャガイモのスパイス炒め。フライドオニオンがかかったご飯の上には豆せんべいのパパド。これらが一同に会しています。
料理と本場の食べ方をレクチャーしてもらいながら、いただくことに。
最初にダルスープをご飯にかけます。想像以上にとろりとしたスープには、豆の甘味とほろほろとした食感に塩味も感じます。スープだけでも米に合うように、しっかりと味つけするらしく、そこにはテンパリングしたクミンシードの香りも。
スープとご飯を味わった後は副菜で変化を。大根の漬物にジャガイモや豆の煮物などを合わせていただくと、それぞれの味がダルスープにあいまって美味しい。
ここでカレーを投入。今回セレクトしたのはキーマカレーで、まずは白いご飯にかけてみます。
牛と豚の挽肉にコーンやトマト、リンゴと玉ねぎの甘さが溶け込み、なんだか懐かしく滋味深い味。辛さも控えめなので子供でも食べられるとのこと。
「インドに比べてネパールカレーは、油やスパイスの量が圧倒的に少ないから食べやすくあっさり。その分、生姜とニンニクをたっぷり使うのでコクはしっかり感じられると思いますよ」と尾川さん。
インドカレーによくある油の浮きが見られない、さらりとしたカレーは胃腸に優しく、身体にも良さそう。
これをダルスープに混ぜると互いの味が強調されつつ新しい美味しさに変化。ご飯が一気に進みます。
ほんのり辛いトマトのチャツネはジャガイモに付けたり、パパドをスープにひたしたり、カレーにヨーグルトを足したりと、食べ方が無限に広がるのも面白い。
ここでやってみたくなったのは、現地の作法に倣って手で食すこと。「3本の指をスプーンに見立てて、親指で押しながら食べてみて」と教わりながら挑戦。
直接お皿の料理に手を付け、こねて、ぎゅっとして、そのまますくう。段々コツをつかみ慣れてくると食べやすい上に、初めての経験にテンションもあがってきます!
「ネパールに来た気分で楽しんでほしい」とオーナー。まだ知らない土地に想いを馳せながら、美味しさを味わえたダルバート。手で食べると50円引きなので、是非トライしてみて。