いざという時に備えておきたい「防災用品」。でもいつ起きるかわからない”もしも”のときのために何を準備すればよいのか分からない…という人も多いのでは?
多彩な防災グッズを展開する通信販売会社の「フェリシモ」におすすめアイテムを聞いてみました!
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・防災グッズへかける思い
◆2ページ目
フェリシモスタッフおすすめ!防災グッズ6選
・女性に嬉しい防災グッズセット
・手のひらサイズのコンパクトソーラーラジオ
・固めて捨てるトイレ凝固剤
・スマホ5台を同時充電! 手のひらサイズのパワーバンク
・車での“もしも”に 脱出ツール
・アウトドアにも活躍する防水LEDランタン
◆3ページ目
防災グッズだけじゃない!普段もおいしい非常食
・高知・黒潮町グルメ缶詰3種類
・水・お湯・器不要!そのまま食べられる保存食
・甘くてふわふわ パンの缶づめ
100点以上の防災グッズを販売する「フェリシモ」。その開発の源流について「みんなのBOSAIプロジェクトもしもしも®」プロジェクトリーダーを務める武智 直久さんにお話を伺いました。
フェリシモが防災グッズを販売しはじめたきっかけは?
1995年に起きた阪神・淡路大震災。当時大阪に本社を置くフェリシモのことを気にかけてくださったお客さまから、現金書留で義援金やお手紙がたくさん届いたのです。真っ先に支援の手を差し伸べてくださったのはお客さまでした。
そこから始まった「毎月100円義援金」は、1995年から6年半に渡りたくさんの思いを寄せていただき、4億円を超える基金となりました。これがフェリシモの防災プロジェクトの始まりです。
それ以降、さまざまな災害に対してその時々に必要な支援や復興に関するプロジェクトや基金を創設し、お客さまとともに歩んできました。そのような土壌があったので、フェリシモにはさまざまな防災プロジェクトが自然発生的に立ち上がるのだと思います。
みんなで助け合うこと、普段から備えることを軸に、あの時手を差し伸べてくださったお客さまの思いに恩返しをしつつ、未来につないでいきたいと思っています。
企画段階ではどのようなことを意識して商品を開発されていますか?
このプロジェクトを進めていくうちに「フェーズフリー」という言葉を強く認識するようになりました。日常はもちろん非常時にも役立つようにデザインしよう、という考え方です。防災グッズが好みでないデザインだったら押し入れ奥深くに収納してしまいますが、インテリアをじゃましないデザインなら出しっぱなしにしておけます。
なので、自宅を最強の避難所にする準備の会では、いろんなテイストのおうちにあうよう、木と観葉植物の色をテーマにベージュとグリーンのカラー展開にしました。
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いざというときに変身するアイテムもあります。もし避難所に泊まることになったら、大勢の他人の中で落ち着いて寝れないはず。そんな時に便利なのが、テントにもなるポンチョ。普段はレインポンチョとして使えますが、ポンチョをロープに吊り下げれば、一人が寝れるくらいの小部屋を作れるテントにすることができます。ちょっとのことですが、あるとないでは安心度が違います。
ほかにも3月に発売予定の「備蓄でお守り KOBE BOX」は、備蓄食ですが、賞味期限を長く設定していません。そこには、「備蓄食を準備しておく習慣がなぜ定着しないのだろう?」というある疑問がありました。
お客さまにアンケートをとると、2年、3年も保存できる備蓄食は、置き場所にも困るし、いつの間にか賞味期限が切れていたり、食べるきっかけがないと…。それに、いざという時に食べようと思っても普段食べていないものを美味しく食べられないなと。
被災された場合はいうまでもなく、もしもが起こらなかった際にも「何事もなく無事で過ごせてよかったね」を確かめながら、定期的に備蓄食をおいしく食べる文化を、被災経験のある神戸から始めよう。と思ったのがきっかけです。
性別やライフスタイル、また見た目にもかわいらしい商品など、多彩な商品のアイデアなどはどのように生まれるのでしょうか?
先日の神戸防災のつどいに出店したところ、通りがかった方が「やっぱり、フェリシモっぽいと思った!」とおっしゃってくださる方が何人もいました。
ひとことでいうとフェリシモらしさ、マインドを忘れないこと。フェリシモらしさを分解すると、“ともにしあわせになる”コア・バリューのもと「心地いい」とか「日々のくらしをちょっとしあわせに」とか、「環境に配慮している」「誰かをくすっと笑顔にする」などを大切にしています。
あとは普段からプチストレスを見逃さないように24時間さぼらずに観察しています。ずっと考え続けていると、ある時アイデアが下りてきてくれます。「あきらめずに、良く考えました」という神さまからのご褒美みたいな感じです。