幻想的な絵本原画の世界 いわさきちひろと各国絵本作家の作品が集う 明石市

　世界初の絵本専門の美術館として知られるちひろ美術館のコレクションの中から、いわさきちひろさんを始め国内外の代表的な絵本作家の作品を展示する『ちひろ美術館コレクション ちひろと世界の絵本画家たち』が8月1日から30日の期間、明石市立文化博物館で開催される。

　子どもを題材として、“にじみ”や“ぼかし”を活かした独特の技法で描かれるいわさきさんの水彩画は、没後40年を越えた今もなお多くの人に愛されている。ちひろ美術館は1977年に東京練馬のいわさきさんの自宅跡地に建設され、現在は約30カ国・200人の絵本作家の作品を2万6700点ほど所蔵する、世界最大の絵本原画コレクションを誇る美術館となっている。同企画展ではそのコレクションの中から作品を厳選。いわさきさんの作品23点と、国際アンデルセン賞やブラティスラヴァ世界絵本原画展などの国際的な評価の高い受賞作家の作品を含む、世界18カ国52名による絵本原画などが合計約140点展示される。エリック・カールさんの『はらぺこあおむし』や、赤羽末吉さんの『スーホの白い馬』など、誰でも一度は見たことがあるような絵本の作品がズラリと並ぶ。

　17日（月）と24日（月）の16時からは学芸員による作品解説が、23日（日）14時からはクラシック・ヴォーカル・デュオ まゆりとピアニスト 大藤瑞奈（おおとうみずな）さんによるレクチャーコンサートが行われる。どちらも当日自由参加が可能。

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