神戸北野にある『小粋料理 鶏ぃん』（神戸市中央区）は、“自家製飼育” の地鶏「アンビシャスバード®」を使った鶏料理の専門店。

ここでしか味わえない料理を目当てに、県外から足しげく通うお客さんもいる同店で、ビールがおいしい夏にぴったりの焼き鳥がメインのコースプランを取材してきました。

横山博一さん

店主の横山さんは高校卒業後に和食の道へと進み、10年の修業期間を経て独立。歯に衣着せぬトークと細部までこだわる職人気質によって、多くのお客さんの舌と耳を楽しませています。

地鶏の一般的な飼育期間の倍以上の時間をかけているのだそう

お店の代名詞ともいえる「アンビシャスバード®」は、150日～250日間の長期間飼育によって、肉の旨みを最大化させた同店オリジナルの地鶏。その日〆たばかりの新鮮なお肉を堪能することができます。

「地鶏アンビシャスバード 2種類の焼き物♪食べ比べコース」1人 5,940円（税込）※撮影では約3人前を用意していただきました

今回いただいた「地鶏アンビシャスバード 2種類の焼き物♪食べ比べコース」は、メインの焼き鳥に〆の一品がついたコースプランです。

「アンビシャスバードのお刺身」Mサイズ 1人 900円、Lサイズ 1人 1,500円（各税込）※写真はMサイズ

コースにはオプションとして「アンビシャスバードのお刺身」を追加することも！本日は（左から）もも、むね、ヒップ、皮、白子をいただきました。

「ヒップ」はコリッとした歯ごたえ。黄色い「油壷」の部分に旨みが凝縮されています

筆者のイチオシは噛むほどに脂の甘みが口の中で広がる「ヒップ」ですが、歯を入れた瞬間、旨みたっぷりのエキスがあふれ出す「白子」もぜひ味わってみてほしい♪

遠赤外線効果でお肉をふっくらジューシーに焼き上がるのだそう

お刺身を楽しんでいるとメインの「焼き鳥」が登場。油の代わりにアンビシャスバードの旨みエキスをたっぷり引いた「水晶プレート」の上で焼き上げられます。

【パチパチと弾ける油の音が食欲を刺激♡】

旨みたっぷりの鶏の油がしみ込んだ卵も大変美味

仕上げにたまごのフレークを振りかけるのは、「目でも料理を楽しんでほしい」という思いからなのだそう。

（左から時計回りに）「梅肉だれ」「本わさび」「ごまだれ」「みそだれ」「ピンクソルト」「ブレンド塩」

熱々の焼き鳥は6種類の「自家製調味料」でいただきます。部位ごとに好みの組み合わせを探すのが楽しかったです♪

数種類のスパイスやハーブの香りが肉の旨みを引きたてます

「ハート（心臓）」は柔らかくも弾力のある食感が心地よく、臭みもゼロ。いつまでも噛みしめていたくなる味わいに、肉質の良さを実感。

酸味が控えめで、濃厚なのにさっぱりとした後味の「ごまだれ」

「白子」は火が通ることで中身が固形化し、噛むたびにじんわりと主張してくる旨みがクセになります。

さわやかな甘みと優しい酸味が心地よい「梅肉だれ」

「ヒップ」も加熱することで食感が大きく変化。ぷりぷり身からあふれ出す上質な脂の旨みがたまりませんでした。

※写真は約3人前

お肉は水晶プレートだけでなく「陶板」でも焼き上げるのが、こちらのプランの特徴。陶板で焼くと表面がより香ばしく、カリカリに仕上がるので、食べ比べるとその違いに驚くはず！

米の一粒一粒が立った炊きたてご飯を贅沢に使用

コースの〆は黄金色の鶏出汁スープに釜炊きご飯を合わせた「おじや」。スープの中には様々な部位のお肉がゴロゴロ入っています。

焼鳥の調味料をお好みで足すのも◎。個人的には梅肉だれがオススメ

アンビシャスバードの新鮮たまごの旨みも溶け込んだコクのある味わいは、“鶏の魅力がすべて詰まった一品” といっても過言ではありません。

カラメルと一体になった生地は甘すぎず、もっちりとした食感の虜に♡

ちなみに2024年8月31日までの間、こちらのコースを電話で予約する際に「Kiss PRESSを見た」と伝えると、デザートに「自家製プリン」がサービスで付きます。ぜひこの期間に足を運んでください♪