新たな文化施設は雑貨や器、和食など魅力満点
【後編】塩屋に誕生!複合施設『海角』の魅力を紹介 神戸市
11月、塩屋駅前商店街にオープンした複合施設『海角(うみかど)』(神戸市垂水区)。20年以上空き家となっていた民家は、このたび人々を魅了する施設へと生まれ変わりました。関わる人々の思いを通じて、その施設の魅力を余すことなく紹介します。【前編はこちら】
場所はJR・山陽電鉄「塩屋」駅から歩いておよそ2分。道なりに進んでいくと、看板が見えてきます。施設は2階建て。後編では2階部分を紹介します!
2階:「siika(シーカ)」
2階に上がり、右手にあるのは無添加の石鹸や香りのミストの販売を行うお店『siika(シーカ)』。店主は垂水区出身で、これまでは百貨店やカフェなどで販売やワークショップを行っていましたが、今回初めて実店舗をオープンされました。
友人に作り方を教わったことがきっかけで、自身も石鹸づくりを始めたという店主。「自分に合う石鹸を作り始めたことで、自分の肌が本当は弱かったことに気づいたんですよ」と話します。
「石鹸づくりを始めて十数年経つが、自分で使ってもいまだに感動する」と話すその石鹸は、”無駄な成分をそぎ落とす”ことがこだわり。保湿成分が豊富で、なんと顔や体だけでなく髪の毛まで洗うことができるのだそう!
石鹸からは深呼吸したくなるような澄んだ香りが。オーガニックのエッセンシャルオイルを使用したワークショップでは、石鹸づくりのほかこういった”香り”を楽しめるミスト作りも体験できますよ。
「三日月屋」
続いて紹介するのは様々な器を販売する『三日月屋』。神戸出身で、京都や石川などで経験を積んだ店主が手掛ける器が並びます。
淡く美しい色合いが特徴的ですが、そのコンセプトは「身近な景色」。
京都で修業をしている期間「いつもそばにあった海が部屋の中にあれば」と思ったことがきっかけで、海や山からみた朝もやの色合いを、器で再現するようになったそう。
「使う人にとってお守りになるような器を作りたい」と話す店主。店には工房があるので、実際に店主が制作活動をする姿を見られるほか、手びねりで器を作るワークショップなども開催されているので要チェックです!
2階は2店舗のみ。こちらで終了かと思いきや、実は海角には1階に和食屋さんがあるんです!最後にそちらのお店を紹介します。
「御飯屋㐂乃(ごはんや きの)」
「御飯屋㐂乃」は、一度施設を出て大きなのれんがかけられた扉から入ります。
店主は垂水区出身で、これまで三宮の和食屋などで経験を積んできましたがこのたび独立。素材の味を引き出す調理方法にこだわり、地元でとれた魚や野菜などを使った和食を提供しています。
店は昼と夜の営業を行っていて、お昼は刺身や天ぷらなどといったいろいろな食材を堪能できるお膳のランチを提供。夜はその日とれた魚をアラカルト形式で楽しめるスタイルになるとのこと。
「昼は電車に乗って特別な食事を楽しみに、夜は仕事帰りなど気軽にふらっと立ち寄ってもらいたい」を話す店主。実際取材時も、そのうわさを聞き付けた多くの人がランチを楽しむ様子がうかがえました。
街の中心にありながら20年もの間使われてこなかった空き家。このたび、塩屋の魅力発信の拠点として生まれ変わった『海角』で、塩屋ならではの体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。
詳細情報
- 場所
- 海角
(神戸市垂水区塩屋町3-8-2)
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