秋の特別展『大谷崎と挿絵の世界～楢重・松篁・棟方など～』　芦屋市

　芦屋市谷崎潤一郎記念館（同市伊勢町）で9月12日、秋の特別展『大谷崎と挿絵の世界～楢重・松篁・棟方など～』が始まる。12月6日まで。

　「大谷崎（おおたにざき）」とも呼ばれた文豪・谷崎潤一郎は、「自分の作品を単行本の形にして出した時に始めてほんたうの自分のもの、真に「創作」が出来上つたと云ふ気がする。」（「装幀漫談」）と述べるなど挿絵の存在を重視し、名作といわれる作品の中には画家とのコラボレーションによって完成されたものも多くあるという。

　同展では、「蓼喰ふ虫」の小出楢重、「潤一郎新々訳 源氏物語」の上村松篁、「瘋癲老人日記」（中央公論社）の棟方志功らの原画のほか、当時の美人画の名手が描いた「源氏物語」ポスター原画など約100点を紹介。日本を代表する画家と文豪が生み出した芸術世界を堪能できる。

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