再整備計画を進める王子公園内の『王子動物園』（神戸市灘区）に、新たに「サバンナゾーン」「爬虫類館」が建設されることが決定しました。

王子動物園ではわかりやすく学べるよう、動物種の分類や生息地域などを元に新たに8つのゾーニングを設定。中でも注目の「王子プール」の跡地に建設される動物園の新たな魅力施設「サバンナゾーン」と「爬虫類館」について基本設計の概要が発表されました。

「サバンナゾーン」では、アフリカのサバンナに生息するキリンやシマウマ、カバなどの複数の動物種を見通せる「通景」の演出や生息環境を再現したゾーンを整備し、動物との出会いを楽しみながら、生態や暮らしの様子を観察できます。

「キリン舎」では屋内からキリンを間近に観覧可能になるそう。外壁をガラス張りにし、屋外の自然風景をキリンも観覧者も眺められるように構成されます。

「カバ舎・カバ屋外プール」では、屋内観覧や屋外の観覧スペースなど複数の視点場からカバを観覧できます。陸場や水の浅場、深場など多様な場所を設け、カバが好みの場所を選択可能な計画を行うのだとか。

また、世界の爬虫類を生息域別に展示し、爬虫類が生息する多様な環境を再現する「爬虫類館」では、動物の保全や動物福祉の向上に資する調査・研究の推進も行われる予定です。

さらに新たに設けられる「憩いの広場」には、お弁当を広げたりイベントを開催するなど多目的に利用できる芝生広場を展開。広場には高木を植樹し、木陰を充実させるとともに、誰にでも使いやすいトイレが設置されます。

同エリアは2025年4月に建設の着工を行い、2027年夏頃にオープン予定です。