株式会社神戸マツダが、本社を構える神戸市兵庫区に『マツダ自動車整備専門学校 神戸』（愛称：MASTeC KOBE マステック神戸）を2026年4月に開校予定であることを発表。8月8日に本社でメディアカンファレンスが行われました。

校舎の完成予想イメージ　写真提供／株式会社神戸マツダ

カンファレンスの冒頭で神戸マツダの橋本覚（はしもと さとる）代表取締役社長は「自動車整備士の数はコロナ禍以降、全国的に減少が続いており、職業別の有効求人倍率は約4.5倍になっています。そんな全国の整備士総数の減少や整備専門学校入学者の減少、整備士の魅力の低下という社会的課題を解決するために、今から1年前に新たな整備士専門学校の設立を決意しました」と、開校を目指すに至った経緯を説明。

（左）神戸マツダ代表取締役社長 橋本覚氏、（右）マステック神戸校長 山本修弘氏

マステック神戸の設立目的として「自動車ディーラーが運営する学校として日本全国・世界から人財を集め、整備技術の習得だけでなくエンドユーザー（顧客）に理解・共感を得られるコミュニケーション能力を身につけた “即戦力として社会に貢献できる整備士” の輩出を掲げており、「エッセンシャルワーカーである自動車整備士の社会的地位の向上を目指す」と述べていました。

写真提供／株式会社神戸マツダ

同校では2年間で二級自動車整備士（総合）の国家資格取得を目指した学校運営が行われる予定で、校長にはマツダ株式会社で長年ロータリーエンジンの開発やRX-7・ロードスターの商品開発に携わってきた山本修弘氏が就任。

マツダ株式会社の提携校だからこそ提供できる唯一無二の『マツダ特化型カリキュラム』、“原田メソッド” による能力と人格を兼ね備えた『自立型人間育成』、体験型授業による実践的スキルの養成を目指した『神戸マツダの寄り添い支援』を教育の3本柱に、自分らしく生きるための “未来を切り拓く力” を備えた人財を社会に送り出すと、マステック神戸の目指す姿を語りました。

教員内定した神戸マツダの整備士の皆さん（左から）増田さん、鳥羽さん、長福さん、清水さん

そんな同校で学生を指導するのは、神戸マツダ社内の公募で選ばれた現役整備士と店舗マネージャーの計4名。教員に内定した整備士の鳥羽さんは「自動車整備は壊れたものを直すだけという印象を持たれていますが、私たちの仕事の先には、“車に乗ってかけがえのない思い出を作るお客様”が存在します。学生には整備士はお客様の笑顔を作り出すことができる仕事であることを伝えていきたいです」と意気込みを語ってくれました。

神戸市兵庫区にある神戸マツダ本社

開校予定地は神戸マツダ本社の隣接地で、校舎はマツダの新世代店舗をイメージした3階建ての延べ面積2,258㎡の建物になるそうです。今後は2026年4月の開校に向けて、学校イベント（8月25日、9月8日、29日、10月6日、11月9日、12月14日）などの開催が予定されています。

★学校イベントに関する問い合わせ先
株式会社神戸マツダ MASTeC設立事務局
TEL 078-381-5610
定休日 水曜日（一部火曜日）