9月16日に囃子の魅力を楽しむ公演「第12回 和のしらべ」が湊川神社 神能殿（神戸市中央区）で開催されます。観覧は、事前にチケットの購入が必要です。

同公演では金剛流のみに伝わる能「内外詣（うちともうで）」が披露されます。阪神間では上演が少ない秘曲で、シテは昨年度重要無形文化財個人指定（人間国宝）を受けた金剛流宗家金剛永謹が舞います。獅子や神楽などの変化に富んだ舞尽くしで、観て聴いて感じる三拍子の囃子の魅力がたくさん詰まった曲です。

他にもシテ方観世流、金剛流の円熟の芸を備える演者が舞囃子を披露、「観世流の屋島」「金剛流の八島」をそれぞれ舞囃子で演じ、囃子も含め舞台上の立ち合い勝負の緊張感も見どころです。狂言にも囃子が入るものがあり、今回の狂言は「福の神」が上演されます。シテは、昨年重要無形文化財個人指定を受けた茂山七五三が演じます。

＜担当者コメント＞
囃子方主催の会ならではの演奏、囃子のみの素囃子、笛の連管など見どころがたくさんあります。愛好家には勿論のこと、能楽をはじめて見る層にも音楽性あふれるおすすめの公演になっております。秋のひととき、和のしらべにひたってみてください。