神戸と世界を繋ぐクリエイターの昼食に密着!
神戸在住ファッションデザイナー・中村善幸 × Days Kitchen Vegetable House 神戸市【表現人のひるげ Vol.3】
兵庫にゆかりがあり、県内外に活躍の場を広げる様々なジャンルの表現人(アーティスト)。「表現人のひるげ」はそんな表現人たちのエネルギーの源でもある「ひるげ」に密着しながら、根底にある思いや活動について聞いてみる連載企画です。
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神戸市出身で、神戸・栄町の古着屋「タナゴコロータス」を経営しながらも、ファッションブランド「N’enuphar-ネニュファール-」の主宰・デザイナーを務める中村善幸さん。ファッションを主軸に異なる2つの舞台で神戸のファッション文化をけん引しています。
独自のモードカジュアルスタイルを提案するブランド「N’enuphar-ネニュファール-」の服は有名芸能人やテレビ業界のスタイリストにも支持されており、テレビ越しに彼のデザインした衣装を見た人も多いはず。今日はそんなデザイナー・中村さんのある日の昼食に密着しました。
やってきたのは「タナゴコロータス」の程近くのイタリアンレストラン「Days Kitchen Vegetable House(デイズキッチンベジタブルハウス)」(神戸市中央区)。神戸産の野菜をふんだんに使用したメニューを提供する中村さんのお気に入りのお店です。
ランチタイムにはサラダバーやドリンクバーも楽しめる同店。色とりどりのフレッシュ野菜のほか、ベイク野菜や野菜チップ、ピクルスなども並び、サラダバーだけでもお腹いっぱいになりそう。この日中村さんがオーダーしたのは「10種類の野菜ピザ」。
熱々のピザを頬張り「うまい!」と一言。「全部の野菜がいい感じに調和してておいしいです。ここのピザを食べてから宅配ピザが食べられなくなりました(笑)」と中村さん。
—どういうシーンでこのお店を利用しますか?
中村善幸(以下中村):家族で利用することが多いですね。スタッフさんも娘と仲良しで、毎日ここを通るときに挨拶したり、時には遊んでくれることもあります。
—現在神戸、東京、大阪と3店舗を経営していてとても忙しいとお聞きしました。
中村:店舗の設営などで徹夜も多くて忙しい時期は外食が多くなることもあるので、そういう時に野菜をたくさん食べれるのがありがたいですね。食べたことの無いような珍しい野菜が食べられるのも楽しいです。
—中村さんにとってお昼ごはんってどういう存在ですか?
中村:お酒が飲めないからおいしいごはんは欠かせませんね。家族と食事をする時間も大事にしています。娘がここのポモドーロが大好きで、僕はいままでトマトが苦手だったんですけどいつの間にか食べれるようになってました(笑)
忙しい中でもごはんを食べることで元気をチャージされているんですね。そもそも中村さんがファッションを志したきっかけは何だったんですか?
中村:高校の選択授業でファッションデザインを受講したのがきっかけのひとつです。そこから専門学校生などが出場するファッションショーイベントなどに参加して、その後大学で本格的にファッションデザインの勉強をはじめました。
―そこから古着のお店を始められたというのは意外な転換に感じられますね。
中村:元々中古ブランドショップで働いていたこともあって古着は得意分野でもありました。いきなりファッションブランドを始めても見てもらえる場所がないので、古着店でお客さんをつけてからブランドを立ち上げようと思って。当時は若かったので、いろいろな人に協力してもらいましたね。
―タナゴコロータスで販売されている古着はどういった特徴があるのでしょうか?
中村:海外から直接買い付けたアイテムを販売しているので商品には自信があります。自分たちで買い付けに行くこともあれば、フランスとオーストリアに在住しているバイヤーにセレクトしてもらうことも。唯一無二の世界観をもった特別なヴィンテージが揃っているので、接客なども含めてお客さんには「タナゴコロータスで出会って購入する」というストーリーを楽しんでもらえたらと思っています。
特に人気が高いのは「チロル」と言われるオーストリアの古着ですね。ディティールが凝っていてデザイン的にもかわいいし、機能的にも優れてます。
―この空間で購入する、という高揚感も感じられそうですね。今はどういったお客さんが多いですか?
中村:やっぱりファッションや古着が好きなお客様が多いですね。世代は学生さんが一番多いですが、エイジレスなアイテムを扱っているので、僕らの親世代のお客様も多くいらっしゃいます。最近はフォトブックで菅田将暉さんにタナゴコロータスの服を着用していただいたり、韓国の男性アイドルグループ「TREASURE」がYouTubeの撮影で来店してくれて、それを観たファンの方や海外からのお客様も増えてきました。
―ファッションブランド「N’enuphar-ネニュファール-」には独特の世界観がありますよね。どういった視点から着想を得るんですか?
中村:モードだけど時代に沿う、でも流行に流されないデザインを意識しています。素材感やパイピング、パーツなど自分が好きなディティールを残しつつ、その時々のアイデアを元に服を作っています。過去には日本の建築家や映画監督、特定の作品などから着想を得てコレクションを作成したことも。地元の素材を使いたいので、播州織の生地も取り入れたりしてます。ブランド立ち上げからもうすぐ10年経ちますが、主軸はそのままですね。
―今シーズン(2024 S/S)のアイテムの特徴は?
中村:今年は昨年に引き続き、フランス人アーティストの作品をネニュファールのスタイルに落とし込んだ商品が出ています。その中でも和紙などの異素材を使ってフランスのデザインと日本の素材を融合させ「日本性」を出しています。今シーズンでは初めてデニム素材も使っているので、普段のカジュアルなスタイルにも取り入れやすいアイテムが揃ってますね。
―ネニュファールはタレントの田村 淳さんや藤井 隆さん、有吉 弘行さんなどがテレビでよく着られていますよね。中でも田村 淳さんとのコラボレーションは記憶に新しいですが、どういった経緯で実現したのでしょうか?
中村:スタイリストさんたちがネニュファールの服を気に入ってくれて、よく番組などで着用していただいています。田村さんについてはご本人にも気に入っていただいてコラボレーションが実現しました。
ーコラボレーションならではのやりがいなどを教えてください。
中村:自分たちの枠を飛び越えて新しいジャンルに挑戦できるところですかね。お互いのイメージや技術をミックスしている感覚です。コラボレーションするごとに新しいネニュファールが出来ていくので毎回新鮮な気持ちです。今年はロックバンド・Fear, and Loathing in Las Vegasのほかに、海外の映画作品とのコラボも発表していくので楽しみですね。
ー最後に今後の展望について教えてください。
中村:今年はブランド立ち上げから10周年なのでショーができると嬉しいですね。買い付けついでにパリコレに出て、あっちで商品を売って買い付け代を賄いたいです(笑)また大阪に新店舗を出す予定なので、今後の動きにも注目していただけたら嬉しいです。
詳細情報
- 店舗
- Days Kitchen Vegetable House
(神戸市中央区栄町通 2-1-3)
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営業時間 11:30~21:00(L.O.20:00)
定休日 火曜日 - タナゴコロータス
- タナゴコロータス Tanagocolotus KOBE
(神戸市中央区栄町通2丁目1-3謙昌ビル4F 403号)
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営業時間 12:00~20:30
定休日 不定休
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- Days Kitchen Vegetable House 公式サイトhttps://dayskitchen-vh.com/
- タナゴコロータス 公式サイトhttps://tanagocolotus.jp/
- N’enuphar ネニュファール 公式サイトhttps://tanagocolotus.jp/nenuphar/