阪急「苦楽園口」駅から北へ閑静な住宅街を通り抜けた先にある「越木岩神社」は、東六甲山麓唯一の霊場で境内は兵庫県天然記念物にも指定されている“パワースポット”として知られる神社です。

今の時期は、3月10日に初日を迎える大相撲・大阪場所の＜二子山部屋＞が宿舎を構えていると聞いて訪ねてきました。

坂を上った正面に神社があります

同社では古くから毎年秋に泣き相撲や相撲大会などの奉納神事が行われ、約200年前の絵馬にも描かれているぐらい相撲とゆかりがあり、約3年前から二子山部屋が宿舎として利用することになったのだそう。

稽古後の力士のリラックスした姿も

二子山部屋といえば、親方がとあるテレビ番組で保護猫のボランティアをされているのを見たことがある人もいるかもしれませんね。

境内にある立派な土俵で毎朝稽古に励んでいます

部屋の皆さんは2月末から滞在しているそうで、境内にある土俵での稽古は一般や参拝者も少し離れた所からであれば無料で見学が可能なのだとか。

初めて稽古を見せていただきましたが、力士同士が激しくぶつかり合う音や姿は迫力満点。近くで見ていると親近感も湧いてきて、場所が始まったら断然応援したくなりました。

駅前や神社正面にものぼりが立ち、地域を挙げての応援も。後援会に入会すると餅つき大会・ちゃんこの振る舞いなどのイベント参加や力士との交流もできるのだそう。

「相撲みくじ」400円（税込）、「二子山部屋コラボ勝守」1,500円（税込）※なくなり次第終了

また、3月限定の「相撲みくじ」はあまりのかわいさについ連れて帰りたくなってしまいます。ほかにも勝負事に効きそうな「二子山部屋コラボ勝守」などもあり、こちらも大人気とのこと。

拝殿の横を進みご神体の「甑岩」を参拝します

稽古見学の後、自然いっぱいの境内を歩きました。

神社の創始は、600年～700年頃と推定されるぐらい由緒深く、ご神体は周囲約40ｍ、高さ10ｍの大怪石（花崗岩）である一大霊岩「甑岩」です。

何かに導かれているような不思議な感覚に

御祭神は女性守護・安産・子授けの神さまとして祀られている「市寸島比売命（イチキシマヒメ）」。俗に辨財天と称せられ、子供の成長や芸能上達を祈る神さまとしても信仰を集めています。また、西宮神社から勧請した「蛭子大神（ひるこおおかみ）」や、ほかにもたくさんの神さまがお祀りされています。

椿神社としても知られる同社。3月の御朱印は「椿」「新緑」から選べるとのこと

この季節は境内にヤブ椿をはじめ、200種以上の自生している椿がたくさんの花を咲かせるのだそう。まだ蕾がたくさんあったので、これからきれいな花を愛でることができそうですよ。

相撲部屋の滞在は3月23日までとのことなので見学希望の人は「二子山部屋関西後援会 公式X」で稽古スケジュールを確認してから参拝することをおすすめします。