西元町駅から山側へ歩いて3分、おしゃれなカフェやグルメな店が立ち並ぶエリアの中に「Tearoom CoCo.（ティールーム ココ）」（神戸市中央区）という紅茶専門店があります。

“オーナーの選ぶ紅茶と自家製スコーン、楽しいお喋りに癒されるよ”と聞いて訪ねてみました。

気をつけていないと通り過ぎてしまうくらい控えめな外観

訪れたのは雨の日。なんとなく憂鬱になりそうなこんな日はゆったり誰かとお喋りして過ごしたい…そんな気分の中、足早にお店へ向かいます。

木の扉をそっと開けると、友達の部屋にいるかのような小さくてかわいい空間が広がっていました。あたたかい照明や古い家具、そこかしこに色とりどりの花や植物が飾られています。

壁にはさまざまなカップが並び、好きなものを選ぶことができます。選んだのは60～70年代頃の赤いドット柄のヴィンテージカップ。イギリスの蚤の市で購入したものだそうで、ブランドは特に気にせず自身の好きという感覚やその時の出会いを大切にしているのだとか。

オーナーが撮ったという写真で作られたメニュー。写真集のような感覚で眺めます

「赤いティーカップだからポットも赤にしましょうか」ちょっとしたやさしいひと言になんだか嬉しくなりました。

「CREAM TEA」1,500円（税込）セットには生クリームと3種から選べるジャムが添えられています

いただいたのは「CREAM TEA」というお店のオリジナルティーとスコーン2種に焼き菓子のセット。

この日のスコーンはプレーンと月替わりのベルギー産ミルクチョコレート、生クリームは脂肪分の高いクリームをしっかり泡立てクロテッドクリームのようにしたもの。ジャムはアプリコットをチョイスしました。

スコーンは毎朝店内で焼き上げます

生クリームはミルクの脂肪分の甘さで充分なのでお砂糖は入っていないとのこと

なめらかな生地のプレーンスコーンにつけたミルキーな生クリームとジャムのやさしい甘さに紅茶の渋みやコクがとても合う♪サイズが大きめなので2つでお腹いっぱいになります。

スコーンや紅茶のテイクアウトもOK

オーナーの山上さんはホテルやアパレル業界を経て、小さなころから大好きだったヨーロッパの古いものや紅茶、お花に溢れた自分の部屋にいるような気持ちでゆっくり過ごせる場所を作りたいとお店をオープンさせました。

植物も大切に育てているのがわかります

お喋りが大好きで、そんな明るい彼女に惹かれて通う常連さんや初めて来たお客さんも巻き込んで、みんなが仲良くなるのだそう。

2杯目はミルクを入れて

忙しい日常からほんの少しだけ離れてのんびりと過ごす、楽しくお喋りするなど過ごし方は人それぞれ。「なんでもないお茶の時間があってもいいと思うんです」と話します。

クッションを膝に置いて…ずっといたくなる

好きなものに囲まれてお互いの楽しさや幸せが伝染するゆるやな空間。アットホームな雰囲気につい話も弾み、長居したくなるお店でした。