種類豊富な姫路・西はりまの特産品の中で、姫路城のフォルムが可愛い『杵屋』（姫路市）の「お城やき」を紹介します。

「お城やき」を製造している、いの屋敷『姫路の宝蔵』は、約20年前に国宝姫路城の城門前の家老屋敷跡公園内にオープン。

姫路の銘菓や地酒などが揃い、周辺の観光施設や駐車場からもアクセスが良く、観光や周辺の散策ついでに立ち寄る人で賑わいます。

「お城やき」も、『姫路の宝蔵』開店当初から同時に製造・販売をスタートしており、お土産店や店舗で販売されている全て一括して製造しています。さらに、焼きたてが食べられるのはここだけなのです！

機械の調子や動きを確認し、当日の気温や温度によって焼き加減の調整が必要とのこと。焼きムラがなくなるまで、機械の温度を何度も調整する職人さんの目は真剣です。

杵屋の工場から直接搬入した材料を機械にセットしていき、あとは自動で焼き型に生地やあんこが流し込まれます。

焼きから個包装までオートメーションを導入しており「機械もここにしかないので、大切に使っています」とのこと。お子さんや観光客が自然と集まり、機械が動いているのを楽しそうに見ていました。

『姫路の宝蔵』での製造は不定期で行なっており、休日や観光シーズンは稼働している日が多いそうです。繁忙期には3,000個以上焼くとのこと！大体最初の焼き上がりは11時頃で、お昼前は比較的スムーズに買えるチャンス。

ふわふわのカステラ生地はふわっとハチミツの甘み、中身のあんこは、舌触り滑らかな上品な甘さのこしあんが入っています。洋菓子と和菓子のいいとこ取りで何個でも食べられそうなほど。

一個からバラ買いも出来、箱入りは6個、10個入りが用意されています。

地元の方は自分用からちょっとした手土産使いに、観光客はその場で食べたら美味しかったからと、お土産で箱入りを買って行かれる方も多いそうです。

『杵屋』は、明治44年（1911年）創業。”幸せをお菓子にのせて贈る店”として、姫路でお馴染みの歴史ある和菓子屋さんです。バームクーヘンの「書写 千年杉」や伝統銘菓「きぬた」など姫路を代表するお菓子を展開。姫路駅から姫路城までの間にある、にかいまち商店街に本店を構えています。