川西市の歴史ある寺院『満願寺』で、ご本尊「秘仏・千手観音菩薩」の特別開帳が行われており、3月23日まで拝観することができます。

奈良時代に開創され、長い歴史が刻まれた由緒ある寺院・満願寺では、多くの仏像や建造物などが、歴史上価値があるものとして、国・兵庫県の文化財に指定されています。 その中でも、ご本尊である「千手観音菩薩像」は満願寺の信仰の中心となる、最も貴重な仏像です。

こちらの「千手観音菩薩像」は、これまで秘仏として、長い間護られてきたとのことですが、現住職（若田等淳）の祖父にあたる満願寺第60代住職の故若田等海大和尚からの「一年のうち、大事な『春の彼岸の間』は、一般参詣者の方にも拝観できるように計らいたい」との想いにより、御開帳が行われるようになったのだとか。

満願寺・観音堂　外観

「大事な春の彼岸」とは、年に2回ある「お彼岸」のうちの一つ。仏教思想の中で、お彼岸とは「西方の極楽浄土と現世が最も近づく日」と考えられています。その為、この間に供養をしたり、お祈りをしたりすることは、ご先祖様や故人が極楽浄土で過ごしてほしい、という願いを込める意味や、お祈りにより功徳を積むことができる、と信じられているのだそうです。

拝観の受付は納経所で行っています