メンバーが語る展示の見どころや神戸での過ごし方等
<Perfumeインタビュー編>兵庫県立美術館 特別展『Perfume COSTUME MUSEUM』内覧会レポ 神戸市
兵庫県立美術館(神戸市中央区)で9月9日から開催される特別展「Perfume COSTUME MUSEUM」の記者内覧会に行ってきました!
世界を舞台に第一線で活躍を続ける、日本を代表する3人組ユニット『Perfume(パフューム)』が楽曲、ライブなどで実際に着用した衣装約170着を展示する初の大規模衣装展です。
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同展では『Perfume COSTUME BOOK 2005-2020』(文化出版局、2020年)を起点にPerfumeメジャーデビュー以降の衣装を時系列でたどり展示、さらに初公開となる型紙やデザインの発想源を示す制作資料を紹介。記者内覧会が行われたこの日はPerfumeの3人も会場へ駆けつけ、展示の感想や見どころについて語ってくれました。
―10月30日には神戸で2年ぶりとなるツアーが神戸国際会館で予定されているということですが、Perfumeの皆さんが神戸にいらっしゃったのも2年ぶりですか?
あ~ちゃん Perfumeとしてライブをするのは2年ぶりですね。以前は2021年に「Reframe」というライブでお邪魔しました。今回はファンクラブライブということで、距離が近く感じられる会場ということで神戸を選ばせていただきました。楽しみです!
―これまで何度も神戸に訪れていらっしゃると思うんですけれども、どんなふうにお時間を過ごされるんですか?
あ~ちゃん ライブに家族が遊びに来てくれるので、ライブの次の日とかは観光とかさせてもらってます。100万ドルの夜景を見に行ったりだとか、北野ホテルの有名な朝食をいただいたりしました。
―(北野ホテルの)世界一の朝食を召し上がられたんですか?
あ~ちゃん 世界一食べちゃいました(笑)!景色も本当に美しくて、ラグジュアリーな気分になりました…また行きたいです!
―先ほど皆さんには展示室ご覧いただいたのですが、感想をおひとりずつお聞かせください
かしゆか まさかこんな大きな美術館で、私達の歴代衣装を飾ってくださるとは本当に夢にも思っていませんでした。衣装を飾れるように、保管していた状態からお客様に見ていただける状態まで、綺麗に復元してくだったりとか、セクションごとに分けて私たちの歴史をたどってくださったりとか、すごく愛を感じました。いろんな方のお陰でできた展示だと思うので、ぜひたくさんの方に見ていただきたいなと思いました。
あ~ちゃん Perfumeは今年で活動を始めて23年ぐらい経つんですけど、長く続けてきて「こんなことができるんだ!」って。ここまで長く続けられると思ってなかったので、この衣装を一つ一つ作っているときにも、こんな展示が待っているとは夢にも思わず…そのときの最善を尽くしてきた私達の結晶みたいなものがたくさん飾られている姿を見ると、あのときこうだったな、とか、あのとき悔しかったなとか、嬉しかったな、楽しかったな、大変だったなとか…幾つものも思い出がいっぱい蘇ってきてぐっとこみ上げてくるものもあったし、私達がやってきたことが、衣装にも刻まれてるんだなっていうことにも気づけた、そんな展示でした。
のっち 時代時代を共に歩んで戦ってきた分身のような存在なので、そんな大切な存在が美術品として飾ってもらっているのが感慨深かったですね。ステージに立っているPerfumeを見ているお客さんってこういう気持ちなのかなっていう。やっぱり華やかだし、存在感のすごさを改めて感じました。
―こちらの展示室には3人がそれぞれ選んだお気に入りのステージ衣装が展示されているんですよね
かしゆか 私が選んだ衣装は3点なんですけど、デザイナーさんはそれぞれ違うんですが、その時々にどういうコンセプトで私達を見せたいかっていうものが詰まっていて…。(例えば)赤い衣装だったら日本をイメージしているけどPerfumeっぽさを残しつつっていう。昔の伝統的な部分とかテクノロジーの融合とか、いろんなものが掛け合わされたPerfumeでしかできないような衣装を作っていただきました。
3人分(それぞれセレクトした衣装が)並んだときに気づいたんですけど、私は丈が長いものが好きで、揺れ感が出たりとかドレープでダンスが綺麗に見えたりとか、踊るときに表情が出る服がすごく好きだなっていうことに気づきました。実際に2人がどういうものを選んだか会場に並んでいるのを見て知ったので、それぞれ個性が出ているなっていうのがとても楽しかったです。
あ~ちゃん 好みがバレた!っていう感じでちょっと恥ずかしいな~と思ってみてました(笑)かわいらしくて、ぱっと着るだけで変身できるような、華やかなものがすきですね。
のっち 私は自分が着てて「あのときの自分かわいかったな~」と思う衣装を選びました。私はクールだったボーイッシュな方だと思ってたんですけど、改めて自分が選んだ衣装を見てみると、すごくかわいらしいものを選んでいて、キュートな自分のことも好きなのかな?みたいな(笑)自分の好みがわかった展示でした。
かしゆか(セレクトが)被った衣装は3体一緒に展示されていて、その好みの被り方も面白かったです。
あ~ちゃん 衣装の話をするときに、次の衣装どんなのにする?っていうしたときあのときのこの衣装!っていうワードとしてよく出てくる衣装がそこに並んでて…やっぱり私たち(こういう衣装が)好きなのね、って(笑)。そこから発生した衣装も何度か作っているので、ファンの方はもしかしたら気が付くかも知れないです。
―最後にお1人ずつ特別展「Perfume COSTUME MUSEUM」についてコメントお願いします。
かしゆか 私達の歴史が詰まった衣装展です。3体同じ衣装ではありますが、それぞれの個性を出せる部分を衣装が担ってくれていると思っています。なのでそれぞれの違いを見るのも面白いですし、Perfumeを知らない方にとってはいろんな服を着ているんだな、テレビを見た印象とは違う印象があるな、とかそういった発見もあると思うので、ぜひいろんな方に見ていただきたいです。
あ~ちゃん 本当に昔からのお衣装のほとんどを保存してあって、それも保存するのにもお金がかかって、1着1着本当に何百万とかかって作っていて…それは何かお金だけじゃなく、ものすごい数の人たちが携わった、こだわり抜いたアート作品たちが山盛り飾ってあります。今回この展示を行うにあたりトルソーも一つ一つ作ってくださって、百何十体と並んでいるのも圧巻ですし、私達だけでなく私たちのお衣装も心から愛してくれて大切に思ってくれてる人がたくさんいるんだっていうこと、そして色々な仕事があるんだっていうことを、私たちを通して知ってもらえたり興味を持つきっかけになってもらえたらいいなと思っています。
のっち 今回衣装の歴史を4章で分けてくださったんですけど、その変換点を自分自身もとても興味深く見させていただきました。それを皆さん体験してもらいたいのと、こんなに近くで生地の違いを見られるので「ここはストレッチ素材なんだ」とか細かい部分も楽しんで見ていただけたらと思います。
詳細情報
- 開催期間
- 2023年9月9日(土)~11月26日(日)
- 場所
- 兵庫県立美術館
(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1【HAT神戸内】)
GoogleMapsで探す - 時間
- 10:00~18:00
※最終入場17:30 - 休館日
- 月曜日
※ただし9月18日(月)と10月9日(月)は開館、9月19日(火)と10月10日(火)は休館 - 開催イベント
- ●記念トークショー
日時 11月18日(土)14:00~15:30(開場13:30)
出演 櫻井利彦氏(ドレスメイカー)、松丸千枝氏(文化出版局『Perfume COSTUME BOOK』編集/『装苑』「装苑ONLINE」編集)
会場 兵庫県立美術館ミュージアムホール
定員 230名(9月1日より同館ホームページで事前申込・先着順・要観覧券・芸術の館友の会会員優先座席あり)
●学芸員によるレクチャー
日時 9月16日(土)、10月21日(土)
15:00~15:45(開場14:30)
会場 兵庫県立美術館レクチャールーム
定員 60名(先着順)
●こどものイベント
10月14日(土)
※詳細決定次第、ホームページにて告知
問い合せ先 こどものイベント係(TEL 078-262-0908)
●ミュージアム・ボランティアによる解説会
会期中毎週日曜日 11:00~(約15分)
会場 レクチャールーム
定員 60名(先着順)
その他イベントについては
兵庫県立美術館公式サイトにて掲示