「ととのった空間」で味わうからだと心が潤うごはん
レトロこみちの「ひさのま」で野菜たっぷりの「一汁三菜」を頂きました 洲本市
洲本市の市街地にある、今なお昭和の雰囲気を色濃く残す「レトロこみち」。この一角に今年4月、淡路島の食材をふんだんに使った一汁三菜のお店「ひさのま」がオープンしました。
洒落た看板と飛び石のある路地に入ったところにある同店。店の向かいにはキレイに整えられた小さな庭園があり、ふと懐かしい気分になります。
こちらが店主の吉田寿代さん(左)と、お店を手伝う義妹の吉田なつみさん(右)。店名の「ひさのま」は、店主の名前に4つの“ま”(時間の「ま」、空間の「ま」、まことの「ま」、磨く・磨かれるの「ま」)の想いを込めて付けたのだそう。
木の風合いと土壁を活かした内装の店内は広々として、親しみやすく落ち着いた雰囲気。「ととのった空間の中で、ゆっくりと食事を楽しんでほしい」との、店主の願いが形になったインテリアです。
さっそくお昼の「本日の一汁三菜」を頂きました。テーブルに並ぶお料理のそれぞれの佇まいに、ホッコリ心が和みます。
まずはみそ汁を一口。う~ん、煮干しから一晩かけてとったお出汁が、ナスの甘みや油揚げの風味と調和して、何とも言えない優しいお味です。
「鶏肉ぶつ切り肉とトマトの煮込み」は、大きな鶏肉がゴロゴロ!口の中でほろほろとほどけるお肉に野菜本来の味わいがよく滲みて、体が喜ぶ感じの一皿です。
「ふっくらたきたての鮎原米ごはん」は、実は店主のご実家で収穫されたお米。それにモチモチ食感をプラスするため別種のお米をブレンドし、ガス釜でじっくりと焚き上げます。
どれも新鮮な野菜を使って丁寧に作られたお料理ばかり。「いただきます」と箸を持ち、ゆっくりと味わって、「ごちそうさま」と穏やかな気持で手を合わせる、そんな風情のごはんです。
同店では14時半から17時まで、ひさのま茶寮「ひさのまのつかのま」として、一汁三菜をはじめスイーツ類とドリンクを提供。季節の和菓子やどら焼き等の甘味と和風サンドイッチ等の軽食、コーヒー等が頂けます。
また、夜には「本日の一汁三菜」2種類と一品料理、お酒などを提供しています。
今回は、夏の期間限定メニュー「淡路島の果物でつくった特製かき氷」の「すもものかき氷」も頂きました。
淡路島産の真っ赤なすももをコトコト時間をかけて煮込んだシロップが、たっぷりとかかったかき氷。素材の味を最大限に活かした素朴な味わいと果実の強い酸味が爽やかです。
「私の料理は“素材ありき”。食材に向き合い、ワクワクしながら料理を作りたい。様々な想いの詰まったこの空間(店)で、私の料理をお客様が『ああ、美味しい』と味わってくだされば、嬉しいです」と話す吉田店主。穏やかな笑顔がステキでした。
詳細情報
- 場所
- ひさのま
(洲本市本町6-2-34)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- ●昼 月・水〜日 11:30〜14:30
●茶寮 水〜日 14:30〜17:00
●夜 木〜土 18:00〜21:00 (8月〜)
●日 予約制 18:00〜21:00 (8月〜) - 定休日
- 火曜日
- TEL
- 0799-20-8383