毎日並ぶお野菜は“農家さん任せ”のおたのしみ
春日野道の脱力系八百屋『ちょっとどころじゃないです』に行ってきました 神戸市
日中は買い物を楽しむ人が多く賑わいを見せる春日野道の大安亭市場の近く、一際脱力感のある看板が目印の八百屋さん『ちょっとどころじゃないです』が気になって、足を運んできました!
兵庫県の農家の野菜を直売所スタイルで販売する同店では、普段スーパーなどでは出会えない珍しい野菜も多く取り揃えており、地元の人はもちろん、レストランの料理人たちも足繁く通っています。
元々祖父が農機具屋を営んでいたという店主の加古さん。当時はまだ珍しかった有機農業を周りに広めたという先代からの繋がりから、当時から親交のある農家を中心に直送野菜を販売しています。
10年近く神戸市北区で八百屋を営み、4年前にこの地へ移転。商品を卸しているレストランで野菜を口にしたお客さんが「このお店の野菜がおいしかったから」と足を運ぶことも少なくないのだとか。
商品にはゆる~いポップがあしらわれており、そこからも“脱力系八百屋”の世界観を味わうことができます。最初は一般的な調理法などを添えていたそうですが、「店の味になれば」と加古さんの主観多めに作成しているそう。
お店の主力商品はなんといっても「旬の野菜」!その時期に一番おいしい季節の野菜を購入できるのが嬉しいですよね。
最近人気が高いという「辛い野菜」ゾーンは種類がこんなにも豊富。辛いだけでなく苦みや風味といった個性がおもしろく、ポップではそれぞれの辛さや活かし方を紹介しています。
特におすすめというのがこの「黄辛こしょう」。肉厚でジューシー、じっくりと焼いて味わうと辛みと果肉のおいしさに感動します!
白なすはとろける濃厚な味わいから、加古さんが「クリームなす」と称するほど。刻んだ白なすを多めの油でじっくり焼く、フレンチの「貧乏人のキャビア」という調理法がおすすめなのだとか。
野菜に合わせたおすすめの調理法はシンプルなものばかり。新鮮な野菜は塩で焼いたり茹でただけでも甘味や旨味を感じられ、そのおいしさに驚くのだとか。毎日の夕飯のメニューに悩む人が多い中「旬の野菜で一品を作って味わう、それだけでずっと豊かな暮らしになるのでは」と提案しています。
「メニューを決めてから買い出しにいくのではなく、まず野菜を見てからメニューを決めてみて欲しいです」と加古さん。自身も定期的に友人を集め、野菜だけを食べる「やさいの会」を開いているそう。
翌日体が軽い、調子がいいという参加者たちの声もあり、野菜中心の食生活はこの時期夏バテ気味の人にもおすすめなのだとか。
人気商品の一つ、温度や焼き時間など試行錯誤を重ねた最大公約数的な「焼き芋」は、スイーツのように甘くねっとりとした食感!店内ショーケースでは「冷やし焼き芋」としても販売しており、スイートポテトのような幸福感を味わえます♪
“脱力系八百屋”というキャッチコピーながらも、生産者さんや店主の野菜への真摯な思いが伝わる同店。季節の野菜との巡り合わせを楽しむ八百屋さんで、夕飯のおかずを探してみてはいかがでしょうか?
詳細情報
- 店舗
- 脱力系八百屋 ちょっとどころじゃないですです
(神戸市中央区吾妻通5-1-16)
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