香ばしい「みたらし団子」にほっぺたが落ちそう
受け継がれる和菓子を求めて『和菓子処 生田堂』に行ってきました 神戸市垂水区
滝の茶屋(神戸市垂水区)は、古き良き風情の残る街です。山陽電鉄「滝の茶屋駅」を降りて北西に6分ほど歩いたところにある『和菓子処 生田堂』は、昔ながらの和菓子を大切に作り続けられているお店です。地元の人たちから絶大な信頼を得る老舗を訪れました。
静かで緩やかな空気の漂う店内。ひとつひとつ、目で楽しみながら、ゆっくりと選ぶことができます。
水羊かん、ふ饅頭、「青梅」や「あじさい餅」などの美しい上生菓子も。
この地域で美味しいお菓子について尋ねると、必ず名前の挙がる『生田堂』さん。それぞれに好みはあれど、多く挙がるのが「みたらし団子」です。
網で炙られたお団子は、ところどころに焦げ目があり見るからに美味しそう!口にすると、香ばしさが口いっぱいに広がります。餅米の風味を感じる柔らかなお餅に、深みのある甘辛いタレがたっぷりとかかっていて、ほっぺたが落ちそう〜。
お団子は大きめで満足感がありますが、それでももっと食べたくて2本目に手が伸びます。遠方から「みたらし団子」を求めて来られる方がいるというのも納得です。
「わらび餅」も人気です。1切れが大きくてプルンプルン。まずはぜひ、何も付けずにそのまま食べてみていただきたいです。上品な甘さに雑味のない味。少し冷やしていただくと、ひんやりつるんとして夏にぴったりだと思いました。
笹の良い香りがふわっと広がる「笹餅」は、七夕の季節の伝統的な和菓子だそうです。瑞々しい生地の中に、つぶあんの存在感をしっかりと感じることができます。同店の甘すぎないあんこにはファンが多く「ここのでないと食べない」という人もいるほど。
生地にはタロ芋が使われているそうで、くず餅や水まんじゅうともまた違った食感を楽しむことができます。
「お洒落なことは何もしていない昔ながらの和菓子です」と話す店主の藤野さん。若くしてお店を継いだ2代目です。「地元の方をはじめ、遠くから若い方にもお越しいただいてありがたいです」と優しく微笑むご夫婦2人で今はお店を守られています。
お話をうかがう中で「季節感を大事にしています」と度々言われていたのが印象的でした。静かに佇むお店ですが、こどもの日にはチマキを求める家族で賑わい、お正月にはお餅を求める行列ができる…日々の暮らしの中に根付いた存在として、なくてはならないお店なのだなと感じました。
詳細情報
- 場所
- 和菓子処 生田堂
(神戸市垂水区城が山4-3-3)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- 9:00~18:00
- 定休日
- 水曜日
- TEL
- 078-751-2458
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