緑深い山のカフェで滋養たっぷりの花ちらし御膳を
淡路島の発酵食品にこだわりあるカフェ 「ふく福」へ行って来ました 淡路市
今年の6月10日、淡路市木曽下の自然豊かな山中に、発酵食品を使った体に優しい和食ランチを提供するお店「ふく福」がオープンしました。
同店を経営する店長の田中和久さんと奥さまの容子さんです。昨年8月に大阪から淡路島に移住して来られました。
店内に入ると、大きなフクロウの置物がお出迎え。お店の至る所に、和久さんが30年にわたって集めたたくさんのフクロウ雑貨が並んでいます。
10席程度のこぢんまりとした店内ですが、大きく開いた窓から見えるのは一面の緑!しばし見とれてしまいます。
同店が提供するランチメニューは「花ちらし御膳ランチ」の1種類のみ。1日10食の限定です。
『発酵食品』にこだわりを持つ同店。本メニューも数種類の麹を使用して、丁寧に作り上げています。ちなみにこのランチは、淡路市志筑で人気の薬膳カフェ「KUN CAFE/ゆうさん」が監修しています。
運ばれて来た料理を見て、思わず「わぁっ」と声が出ました。なんてキレイ!「お出しした時に、お客様がそうして驚いてくれるのがとても嬉しいんですよ」と容子さん。
まずは食前の甘麹を頂きます。消化吸収を助ける働きがあり腸内環境も整える効能があるとのこと。自然な甘みが強く、お米の旨味をしっかり感じます。
いよいよ花ちらしへ箸を進めます。正直、崩すのがもったいない!
花ちらし御膳に使用された野菜は、多くが店長宅の家庭菜園で採れた無農薬野菜。塩麹、醤油麹等を使って穏やかで優しいお味に仕上げています。
うっすらピンク色のごはんは紅麹を使って焚き上げたもの。彩り良く飾られた花ちらしは、目も楽しませてくれます。食べ進むと、ゆったりと心と体が整っていく感じ。
この日のミニデザートは「麹のパンナコッタ・スイカのせ」。あっさりとした麹の風味が口当たりよく、果物の甘みと溶け合います。
花ちらしのトッピングや小皿料理、デザート等は、季節ごとに旬の野菜や果物を使用するとのこと。メニューはひとつでも、お店に来るたびに趣の違う御膳が楽しめそうです。
こちらはカフェタイムに提供される「発酵たい焼き」。あんこは5種類からふたつ選べます。
記者は発酵あんとチョコバナナあんを頂きましたが、どちらもほんのりした甘さとモチモチの皮とのハーモニーが絶妙。ほっこりするお味でした。
「ランチを1日10食限定にしたのは、お客様にゆっくりと食事を楽しんでほしいから」と話す店長ご夫妻。朗らかなお人柄の二人は、客と楽しくお話しすることも多いそうです。
「お腹がいっぱいになったらウチの庭や畑を散歩したり、おしゃべりしたり。そんな風に長居して頂けたら嬉しいです」
美しい景色を眺めながら、お腹も心も穏やかに満ちていくカフェ。たくさんの「福」を授かれそうなお店です。
詳細情報
- 場所
- ふく福
(淡路市淡路市木曽下482)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- 金、土、日、月曜日
11:00~17:00 - 定休日
- 火曜日、水曜日、木曜日
※詳しくは公式インスタグラムを確認 - TEL
- 0799-62-3529