ぷるんつるん♪夏の和菓子で涼をとりませんか?
『板宿菓匠 明月庵本舗』に行ってきました 神戸市須磨区
雨の多い季節、爽やかに過ごしたいですよね。夏の和菓子には、涼やかなものが多いことをご存じですか?見た目にも爽やかで、普通とはチョット違う和菓子に出会いました。
『板宿菓匠 明月庵本舗』は、今年で創業77年になる老舗和菓子店です。板宿のこの地で長年営業を続けてきた同店。伝統を守りながらも新たな感性を加えた和菓子は、様々な世代の人々から愛されています。
入口付近には、麩まんじゅう、わらびもちなど季節の和菓子が並んでいます。その中でも一際目を引くのが「水まんじゅう」です。
夏らしい透明感のある見た目に思わず手が伸びます。一般的な水まんじゅうは、半透明のくずまんじゅうの中に餡(あん)が入っているというイメージですが、同店のものはカップ入り。
さらに、柚子、桃、抹茶、カフェモカという、チョット珍しいラインナップです。まずは、見た目にも爽やかな「柚子」をいただくことにしました。
スプーンですくうとぷるんと涼しげ。上はゼリー、下はくず餅の2層仕立てです。口に運ぶと、柚子のフレッシュな風味が一気に広がります。喉越しはつるん。真ん中に隠された、滑らかな白あんと併せるとクリーミーな洋菓子のようになります。
食べ終えた後もしばらく残る柚子の香り。夏にぴったりの爽やかさです。
一番予想のつかなかった「カフェモカ」。上はチョコレート風味のムース、下はコーヒー味のくず餅!こ、これは新しい。真ん中の白あんと併せて食べると、まさにカフェモカのような味わいになります。和洋のコラボレーション、初めて食べる人は驚くこと間違いなしです。
和洋のコラボレーションといえば、こちらも人気。
同店の看板商品のひとつ「ら・かすた」は、構想に約2年を費やしたというクリーム大福です。
マシュマロと大福の間のようなふわふわの生地にコクのあるカスタードクリームが包まれています。まるで洋菓子のようですが、ここは和菓子店。お餅に合うことにこだわって作られたクリームなのです。
「ら・かすた」は年中販売されていますが、冷凍した後半解凍で食べると、外はもちもち、中はアイス状のひんやりスイーツにも変身します!
「和菓子を通じて日本の四季や文化を伝えていくことも私たちの使命だと思っています」と語る店主の佐野さん。
“和”にこだわりすぎず季節感のあるお菓子を作ることや、若い職人さんのアイデアを積極的に取り入れているというお話も印象的でした。古き良きものを守りながら変化してゆく。長く愛され存続する秘訣を垣間見た気がします。
詳細情報
- 場所
- 板宿菓匠 明月庵本舗
(神戸市須磨区飛松町2-4-4)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- 9:00~18:30
- 定休日
- 不定休 ※店頭、Instagramでお知らせあり
- TEL
- 078-732-0667