約1800年前より続く但馬に春を告げる奇祭

4年ぶりに神輿巡行！「お祭り走り」開催　養父市

4月15日、養父市にある『養父神社』で「お走りさん」の愛称で知られる恒例の祭り「お祭り走り」が開催されます。
4年ぶりに神輿巡行！
祭りは約1800年前から行われている伝統あるもの。当時は泥海だった但馬地域ですが、但馬五社の神様たちが養父町斎（いつき）神社の彦狭知命（ひこさしりのみこと）に頼んで切り開いてもらった結果、豊かな大地が生まれたといいます。養父大明神がそのお礼参りをしたことが祭りの始まりとされているんだとか。

祭り当日の朝はかけ声をかけ合いながら、みこしを担いで養父神社を出発。斎神社までの往復40キロの道のりを重さ150キロのみこしを担いでいくというもので、現在もその名残をとどめています。

ここ3年は新型コロナの影響で神事のみが行われていましたが、今年は4年ぶりに神輿巡行を実施。ただし2日間にわたって行われる従来の形式ではなく、巡行の規模は縮小され1日のみの開催となっています。

旗持ちやこども神輿の中止など、例年通りの開催とはいかないものの、4年ぶりに伝統の神輿が担がれることになったことへ担当者は「御神輿の巡行再開によって、コロナ禍で多くの制限を受けてきた皆様に少しでも”未来に対する明るい希望”を届けられれば」と思いを寄せており、「伝統ある”お走り祭り”を今後も末永く継承していく為に、皆様のご理解とご協力をよろしくお願い致します」と呼びかけています。

＜記者のひとこと＞
1800年という長い歴史の中で、今年やっと祭りを守ってきた人々の思いが形になってひとまずはよかったなと思いました。早く例年通りの形で開催できるようになってほしいです！

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