昭和の優しい甘さを再現!壺の中で焼かれるお芋さん
ニューオープン『つぼ焼き芋 あんどあーち』に行ってきました 神戸市中央区
神戸駅山側を高架に沿って東に3分ほど歩いたところに、「つぼ焼き芋」のお店『あんどあーち』がオープンします。正式な開店は12月12日ですが、プレオープン中にお邪魔しました。
『あんどあーち』という珍しい店名は、日本の農家さんが作った美味しい芋を「安堵」の心でお客さんに食べてほしく、その懸け橋、すなわち「アーチ」となるお店を目指そうと、オーナーの林孝一さんが考えたそうです。
高さ1メートル以上の大きな壺の中で焼かれる「つぼ焼き芋」の歴史は古く、大正時代から昭和初期までは主流の焼き方でしたが、「石焼き芋」が登場すると、効率の悪さから徐々に廃れてきました。
「私の親世代はつぼ焼き芋のことを知っているようですね。確かに手間はかかりますが、この美味しさを今の世代や子供たちに味わって欲しい。壺のあるお店で焼き芋食べたなあ、と楽しい思い出になれば」と話す林さん。店頭には大きな壺が飾られています。
焼き芋の香りが漂う店の中には、大きな壺が5個。炭火で3時間ほどじっくりと焼き上げることで、遠赤外線と輻射熱(ふくしゃねつ)の効果により自然本来の甘さを引き出されるそう。栄養価の高い皮も焦げないので、丸ごと美味しくいただけます。
焼きあがった芋は土鍋に移され、壺の上で保温されるので、あたたかほくほくの焼き芋をいただけます。
この日いただいたのは「紅天使」「紅優甘(べにゆうか)」「シルクスイート」「紅まさり」の4種類。中央市場の青果物卸会社『畑光』さんから、収穫期と熟成にこだわった芋を仕入れているそう。
紅はるかの品種からブランド化された「紅天使」と「紅優甘」は蜜たっぷりで糖度も高くねっとりとした食感が魅力。
一方「シルクスイート」は、なめらかな舌触りでまさにしっとり、さらりとした上品な甘さ。
しっとりとホクホクの食感を両方を併せ持った品種「紅まさり」は、年配の方にも喜ばれる味だそう。どこか懐かしい味と香りにほっこりしてしまいます。
取材時には、プレオープンにも関わらずお客様が次々と来店。お子さんにリクエストされて家族へのお土産用や、職場への差し入れなど用途も様々。
正式オープンの12月12日から3日間は、通常2.2円/gを2.0円/gで販売。また、先着数量限定で干し芋とあったかいお茶のプレゼントも。つぼ焼き芋で心も体も温まってくださいね。
詳細情報
- 場所
- つぼ焼き芋 あんどあーち
(神戸市中央区多聞通1-1-7)
GoogleMapで探す - 営業時間
- 11:00~18:30
- 定休日
- 木曜日
- TEL
- 090-3209-1683
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