昭和レトロな空間で和菓子から国産栗モンブランまで!
夙川の「菓一條 栄久堂吉宗(かいちじょう えいきゅうどうよしむね)」訪問レポ 西宮市
阪急夙川駅南改札から徒歩1分の好アクセスのところに、四季折々の美しい和菓子を販売する「菓一條 栄久堂吉宗」があります。そこに、透き通る藍色が美しい上生菓子“鳳凰の卵”があると聞いて行ってきました。 [ 広告 ] 記事の続きは下にスクロール [ 広告 ] 記事の続きは下にスクロール
どうして卵は浮いているの?なんて不思議に思う人もいるかもしれません。これは、寒天を6層に分けて、固まる状態を見極めながら少しずつ流し入れ、卵が沈まないように作り上げています。長年の経験や技術がものを言う作業は気が抜けず、時間との戦いです。
ひとつ、ひとつ手作りなので大量生産はできません。砂糖だけの上品な味はやはり抹茶と合わせていただくのがおすすめです。
この“鳳凰の卵”は宇治の「平等院」にある同名のガラスアートにちなんで、平等院より特別に制作依頼されたものなんです。難しい注文ですね!
店頭には練り切りなどの季節の上生菓子が常に8~15種類ほど並びます。見ているだけで楽しく、あれもこれもと欲しくなるかわいらしさ。
持ち帰った和菓子は、家ではお抹茶が用意できないので濃いめのコーヒーと。やさしい甘さと苦みの相性は言うまでもなくよく合います。
伝統的な和菓子だけと思ったら、遊び心も忘れてはいません。コロナ禍には疫病除けにご利益があるとされている妖怪“アマビエ”をかたどった和菓子を作って大人気となりました(現在は販売終了)。
他にも和栗を100パーセント使った贅沢なモンブランは30年以上のロングセラー。併設する「茶廊 菓一條」では昭和レトロな空間で朝のモーニングから昼の食事まで充実したメニューが用意されています。夏季は自家製シロップを使ったかき氷も。本格的なコーヒーもあるので、休日は親子連れでのんびり過ごす人もいるのだそう。
代表の吉川さんは、日本の伝統文化を守る昔ながらの和菓子職人ではありますが、それを守るだけでなく、新しいものを作っていくフットワークの軽さを持っています。「大きな店ではないからね。思いついたことがすぐにできるんですよ」と、“アマビエ”の和菓子のように、時代に合ったアレンジなども弟子の皆さんと楽しみながらチャレンジしているとのこと。
「なんでもやるからには本気で」どんなに難しい注文にも応える職人は、これからもお客さんを喜ばせる楽しい商品を作ってくれそうです。
- 場所
- 菓一條 栄久堂吉宗
(西宮市羽衣町7-26 ミズキアルペジオ夙川 1F )
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