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気鋭の作家・林康夫が生涯を掛け、陶で挑んだ芸術の世界に迫る
兵庫陶芸美術館『林康夫 - 芸術への希求、陶で挑む』 篠山市
兵庫陶芸美術館(篠山市今田町)で現在、『林康夫 - 芸術への希求、陶で挑む』が開催されている。期間は2017年2月12日まで。
同美術館では国内外で活躍する著名な作家を招き、若き作り手たちに刺激を与えるとともに、幅広い人々により深く陶芸に親しんでもらうことを目的とした「著名作家招聘事業」を実施している。第11回となる今回は、戦後、いち早く陶のオブジェを手掛け、88歳となる現在も意欲的に制作発表を続けている作家・林康夫の作品を展示する。
林の作品は、20世紀の絵画に革命を起こしたパブロ・ピカソ(1881-1973年)の「キュビスム(立体派)」や古墳時代の直線と弧線が結合した独自の模様「直弧文(ちょっこもん)」の影響を受け、立体や空間を把握する上で重要なヒントとなるこの二つを解析し作品に展開していくことで、それまでの陶芸には見られなかった独自の造形を作り出した。また、1980年代初め頃から、見る者の錯視を誘う魅惑的な立体へと展開し二次元と三次元が複雑に交差する独創的な作品を制作。無彩色の濃淡により奥行や空間を描き出した作品に色やモチーフが加えられていき、近年は「寓舎(ぐうしゃ)」という箱型シリーズによって、さらなる新境地をみせている。本展では、戦後の前衛陶芸の先駆けとなった《雲》(1948年)から最新作まで約40点を展示し、気鋭の作家・林が生涯を掛けて挑んだ芸術の世界に迫る。
そのほか、同館学芸員が展示物を解説するギャラリートークが行われる。
詳細情報
- タイトル
- 『林康夫-芸術への希求、陶で挑む』
- 開催期間
- 2016年10月22日(土)~2017年2月12日(日)
- 場所
- 兵庫陶芸美術館
(篠山市今田町上立杭4)
GoogleMapで探す - 料金
- 同時開催中の特別展の料金にそれぞれ含む(テーマ展のみの観覧不可)
2016年9月10日(土)~11月27日(日)
「セラミックス・ジャパン 陶磁器でたどる日本のモダン」
一般1,000(800)円、大学生800(600)円、高校生500(400)円、中学生以下無料
2016年12月10日(土)~2017年2月12日(日)
「やきものを分析する-釉薬編-」
一般600(500)円、大学生500(400)円、高校生300(200)円、中学生以下無料
※2016年11月29日(火)~12月9日(金)に限り本展のみ開催
一般200(160)円、大学生150(120)円、高校生100(80)円、中学生以下無料
※()内は特別割引および20人以上の団体料金 - 関連イベント
- □当館学芸員によるギャラリートーク
2016年11月13日(日)、27日(日)、12月18日(日)
2017年1月15日(日)、29日(日)、2月12日(日)
いずれも11:00~
料金 無料(要観覧券) - 予約・問い合わせ
- 兵庫陶芸美術館
TEL 079-597-3961