うるわしの、乾漆像

「特別展 水島石根展」

三木市立堀光美術館は、「乾漆造り」の彫刻を紹介する「特別展 水島石根展」を10月26日(土)～11月17日(日)に開催する。

乾漆造りは、興福寺の阿修羅像など天平の頃に盛んにおこなわれたが、平安以降は漆が高価であったことなどからほとんど作られることがなくなった技法。
水島石根（みずしま　いわね）さんがこの乾漆作りで造った佛像や裸婦像は、天平の頃のほほえみや慈しみを伝えるような豊満な温もりに包まれるようにも感じられる。

水島石根(みずしま　いわね)　プロフィール

1939年　大阪生まれ
1965年　東京芸術大学大学院修了　卒業制作　乾漆作品『土』芸大買上げ
　　　　新樹会に出品
1968年　父　弘一のアトリエで彫刻制作
1974年　イタリアへ留学
1976年　『土の会』結成
1977年　ＮＨＫテレビ『美の世界、彫刻　水島石根』放映
1990年　東大寺末寺『施法寺・十一面観音』制作
1993年　京都遷都1200年・日米交流展出展
2000年　東大寺学園『三尊佛』制作
2001年　東大寺大仏開眼1250年　散華制作
京都府木津川市鹿背山の自然に囲まれたアトリエで、彫刻や焼き物の制作
を続ける。

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