プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」のB2カテゴリ・東地区に所属する『西宮ストークス』。シーズンも終盤に差し掛かり、B1昇格をかけたプレーオフ進出を目指して熱い戦いを繰り広げている同チームのキャプテン・道原 紀晃（どうはら のりあき）選手と、渡邊 翔太（わたなべ しょうた）選手にインタビューをしてきました！
まずは「西宮ストークス」がどんなチームなのか教えてください！
道原（以下、道）：そうですね、試合でも練習でも選手全員が積極的に声を出すことを心がけているので、とても明るい雰囲気のチームだと思います。メンバーも個性的な面々が揃っていますね。
渡邊（以下、渡）：僕ものりさん（道原選手）と同じ印象で、チームのムードがかたくないのは良いところだと思っています。
お二人をはじめ、兵庫・関西出身の選手が多いことが関係しているのかもしれませんね
道：確かに“関西のノリ”みたいなんはあるよな。
渡：あると思います。昔、東京（のチーム）にいた頃、最初の頃少し浮いてて「あれ、おれ嫌われてる！？」って感じたもん（笑）。
道：（笑）。選手同士の交流も結構多い方ちゃう？ほかのチームがどんな感じかは知らんけど。
渡：チームのカラーによって違いますもんね。
道：ストークスはフランクな性格の人が多い気がする。
©NISHINOMIYA STORKS
なるほど！道原キャプテンから見た渡邊選手の印象は？
道：う～ん、全部赤裸々に話すと翔太が結婚できなくなるかもしれない（笑）。
渡：そんなことないから（笑）。本気にされたらどうすんねん！
道：（笑）。翔太はゴール前にガンガン入って相手を突破していく、チームを勢いづけるようなプレイをしてくれるので、流れが悪い時もチームを前に引っ張ってくれますね。後は…、ほんと明るいやつで、いつもチームの中心にいる印象です。移動中も一人だけよう喋ってるし。
渡：最後のいる？（笑）。
©NISHINOMIYA STORKS
（笑）。渡邊選手から見た道原キャプテンは？
渡：ストークスの心臓です。練習でも周りのことをよく見てくれていて、そういうところは「さすがキャプテンやなあ」って思いますね。普段は〇ソですけど。
道：なんでやねん（笑）。まあこんな感じで先輩・後輩の垣根がないのもストークスの良いところです。みんなフランクに接していますね。
続いて、ホームである西宮の街やファンの皆さんに対する印象を教えてください
渡：住みやすい街ですよね。都会やけど落ち着いた雰囲気で。昔、某プロ野球チームの試合を見に行った時はヤジがすごかったんですけど、ストークスファンはそんなこともなく、あたたかく応援してくれます。
道：もちろんヤジがゼロということはありませんが、逆に「ヤジを飛ばされるくらい、チームとして期待されるようになった」と感じています。
渡：まったく言われへんのも、ほったらかしみたいで寂しいもんね。
道：そう、昔はヤジなんてなかったんやから、それだけチームの立ち位置が変わった証でもあると思う。
確かに！今シーズンもプレーオフ進出、B1昇格を十分狙える位置につけていますが、これからの意気込みをお聞きしても宜しいでしょうか
道：今年に入ってからは上位チームとも競った試合ができているので、残りの試合でもしっかり食らいついていきたいし、順位が競ってるチームとのゲームはしっかり勝ちきっていくことを目標に頑張りたいです。
渡：まずはプレーオフに進まないと始まらないので、全勝を狙っていきたい。上位チームとの直接対決も制して、手ごたえをつかんだ状態でプレーオフに臨みたいですね。
©NISHINOMIYA STORKS
応援しています！そういえば、来シーズンから本拠地が神戸に移りますが、7年を過ごした西宮を離れる寂しさはありますか？
道：もちろん寂しさはあります。だけど、神戸に移っても付いてきてくれるファンの方は絶対にいると思うので、引き続き応援されるようなチームを作っていきたいですね。
渡：そうですね。それに神戸に行くことで新しいファンも増えたら、チームも一層盛り上がると思うし。
道：それが一番理想だし、そうなったら嬉しいね。
ちなみに西宮や神戸でストークスの選手を見かけた時、声をかけても大丈夫なんでしょうか？？
道：街を歩いてると「あっ気づいてくれてはるかも」と思うことがありますが、気軽に声かけて欲しいですね。
渡：僕はちょっと、プライベートでは…。
道：今までの流れ的にそうはならんやろ！明るいチームですって言ってんのに急になんやねん（笑）。
渡：嘘です嘘です（笑）。めちゃめちゃ声かけられ待ちです！
安心しました（笑）。休日はどのように過ごすことが多いんですか？
道：子どもたちと一緒に家族で出かけることが多いですね。土日は試合なので平日に時間を作って公園に行ったり。
渡：ちゃんとパパしてるな（笑）。僕はサウナが好きでよく行ってます。あとはチームメイトや友人とご飯に行ったりとか。
最後に、読者の方へメッセージをお願いします！
渡：バスケットボールは試合の流れが速く、他のスポーツに比べてどんどん点数が入っていくので、見ていてワクワクすると思います。
道：コートサイドの間近で観戦することもできるので、迫力あるプレーが楽しめるのも魅力です。あとは、オープニングやハーフタイムに行われるショーも見ごたえがあるので、そちらもぜひ楽しんでください。
渡：生で観戦したことをきっかけにファンになってくれる人も多いので、ぜひ一度会場に足を運んで僕らの試合を見て欲しいですね。そして、道原と渡邊を見つけたら手を振ってください（笑）。
（右）道原 紀晃（どうはら のりあき）
兵庫県神戸市出身。チームのキャプテンでポジションはPG／SG。神戸市立科学技術高等学校、大阪商業大学を経て、2012年にチームの前身である『兵庫ストークス』に入団。以来、11年間ストークス一筋でプレーし、エースとしてチームを牽引。
（左）渡邊 翔太（わたなべ しょうた）
兵庫県神戸市出身。ポジションはPG。関西学院高等学校、関西学院大学を経て、2015年に『アースフレンズ東京Z』でプロのキャリアをスタート。2020-21年シーズンにストークスへ入団。
取材・文：甘佐直人
写真：横山すみれ