芦屋市立美術博物館＆大阪新美術館建設準備室共同企画

『未知の表現を求めて―吉原治良の挑戦』芦屋市立美術博物館

　芦屋市立美術博物館（芦屋市伊勢町）で9月17日から、『未知の表現を求めて―吉原治良の挑戦』が開催される。11月27日まで。

　同展は、20世紀の前衛美術を代表する画家・吉原治良（よしはらじろう、1905～1972年）の生涯を、第一級の吉原コレクションを誇る同館と大阪新美術館建設準備室の所蔵作品から厳選した約90点でたどる回顧展。

　芦屋に居住した吉原は、実業家として活躍するかたわら、関西の前衛美術を牽引。国際的に評価される美術グループ「具体美術協会」のリーダーとして活躍し、オリジナリティあふれる創作活動で関心を集めた。

　同展では、具象から抽象へと展開しながら、生涯にわたり最先端の表現を追求し続けた吉原の様々な挑戦をクローズアップ。絵画制作と向き合う内省的な時間と並行して、国内外の多様な人々と交流し、刺激を得て、新たな活動を展開していく様子を明らかにしていく。さらに、近年大阪新美術館建設準備室に寄贈された「具体美術協会関係資料」より、吉原の旧蔵書籍、雑誌、書簡などの一部資料を展示。これまでの回顧展では注目される機会の少なかった、舞台上でのパフォーマンス、野外でのインスタレーション作品なども、映像・写真展示を通して紹介する。

　また、講演会「吉原治良―抽象への道」や「師 吉原治良を語る」、鼎（てい）談「吉原治良研究のこれからを考える」などが会期中の関連イベントとして実施される。

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