子ども服の歴史を手掛かりに「子ども」について考える

神戸ファッション美術館『こどもとファッション ―小さな人たちへのまなざし』

　4月23日から6月5日の期間、神戸ファッション美術館で特別展示『こどもとファッション ―小さな人たちへのまなざし』が開催される。

　着用されていた時代背景や、その当時の社会の子どもに対する価値観や意識を反映する子ども服。ヨーロッパにおいて大人と区別される「子ども」という概念は中世から見受けられるが、18世紀半ばになると子どもに対する関心が特別なものとなり、長い間作られてきた成人の服のミニチュアのようなものから子どもの身体的、心理的発達に配慮した“子ども服”と呼べるものが作られるようになり、19世紀後半に子ども服としての独自のスタイルが生み出された。同展では当時の子ども服の実物や資料の展示を通して、18世紀後期のヨーロッパの子ども服の誕生からその後の変遷と、服とともに変わっていく社会の子どもに対する意識を知ることができる。

　また、オブジェやマネキン、少年を被写体に詩的な世界を生み出す写真家 ベルナール・フォコンさんの作品展と、フェルトと糸と紙を使用したイラストレーションを手がけるトヨクラタケルさんの作品展も同時開催される。

◆講演会
　5月7日（土）14:00～15:30
　「ランヴァンの子ども服ー母から娘へ」講師:朝倉三枝さん（神戸大学国際文化学研究科准教授）
　場所 同館4Fセミナー室
　定員 100人（先着順）※参加無料／要申込

◆ワークショップ
　5月14日（土）、21日（土）14:00～17:00（所要時間20分）
　「ファッション･プレートで着せかえを楽しもう！」
　場所 展示室入口
　※随時自由参加（参加者多数の場合は順番待ち）
　※申込不要／要入館料

◆ギャラリートーク（学芸員による展覧会の見どころ解説）
　4月29日（金・祝）、5月22日（日）14:00～14:30
　※申込不要／要入館料

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