フランス現代美術を牽引　初期作品など多数紹介

ルイ･カーヌ個展『Works '60s and '70s』　神戸市中央区

　ギャラリーヤマキファインアート（神戸市中央区）で現在、フランスの現代美術を牽引してきた画家・ルイ･カーヌ（ Louis CANE、1943年～）の個展が開催されている。
期間は4月2日まで。入場無料。

　ルイ･カーヌ は、1960年代末のフランスで起こった芸術運動「シュポール/シュルファス（支持体/表面）」に参加。「通常、人が見ている絵画は絵の表面部分にすぎず、それは単に麻布に油絵具を塗った物体にすぎない」という考えのもと、枠のないカンヴァス地や既成のプリント布地に同じパターンを繰り返し描く作品や、カンヴァスを切り貼りしたり、折りたたんだりした作品などが展開された。

　同展では、「シュポール/シュルファス」に参加していた時期に制作された作品約10点を中心に初期の活動を紹介。絵画の物質的な傾向を強く打ち出した作品の数々を鑑賞することができる。

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