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歴史的に成熟した文化的空間「須磨」
特別展『須磨の歴史と文化展 ―受け継がれる記憶―』神戸市中央区
神戸市立博物館(神戸市中央区)にて3月21日(月・休)まで、特別展『須磨の歴史と文化展 ―受け継がれる記憶―』が開催されている。
古来、山と海に囲まれた風光明媚な景勝の地であり、山陽道と瀬戸内航路の要衝の地として栄えた「須磨」。多彩で魅力的なこの地の記憶は、虚構と現実、史実と物語の間を揺れ動きながら育まれており、歴史・文学の舞台として広く知られた、歴史的に成熟した文化的空間でもある。同展では、国宝1件・重要文化財7件(有形6件・無形民俗1件)を含む約150件の資料が展示され、須磨の地が育んできた重層的な記憶を感じられる。
須磨の寺社や地域に伝来した名宝を展示する「営みと祈りの空間 ―伝来の文化財」、須磨の地が抱える、美しくも少し哀しい物語などを紹介する「須磨をめぐるテクストとイメージ」、須磨に生きた人々の姿を、伝来の歴史・民俗資料を通して伝える「時を越え受け継がれる意思―須磨に生きる人々」、神戸開港をきっかけに花開いた、華やかな近代須磨の姿を紹介する「新しい風―保養地、別荘地としての須磨」の4つで構成され、今回初公開となる資料も多数展示。
また、狩野派の祖・狩野正信(かのうまさのぶ)が描いた典雅な四季山水図屏風が国指定重要文化財に指定されたことを記念して、同寺所蔵の名宝30件(重要文化財7件を含む)を一挙に公開する企画展『四季山水図屏風重要文化財指定記念 太山寺(たいさんじ)展』も同時開催される。
詳細情報
- タイトル
- 特別展『須磨の歴史と文化展 ―受け継がれる記憶―』
- 開催期間
- 2月6日(土)~3月21日(月・休)
※月曜休館(3月21日は開館) - 時間
- 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
- 入館料(当日)
- 一般800円、高大生550円、小中生300円
- 問い合わせ
- 神戸市立博物館
TEL 078-391-0035 - 同時開催の
展覧会 - 企画展「四季山水図屏風重要文化財指定記念 太山寺(たいさんじ)展」