かわいい！女子ワールド

明治の終わり頃から昭和初期にかけては、こんにちの我々の暮らしにつながるモダンな都市生活が発展した時代でした。また「少女」というカテゴリーが形成され、少女たちが女学校や雑誌という場で、独特の「少女文化」を作り出した時期でもありました。
その少女文化において大きな役割を担ったのが、少女雑誌に挿絵などを描いた抒情画家です。彼らの描いた清楚で可憐な少女像は、全国の少女たちのあこがれを誘いました。そんな昭和初期に人気を博した人物が兵庫県出身の松本かつぢです。
本展では、我々の生活スタイルが形作られた時期である明治末から昭和初期の少女文化、特に抒情画・童画・漫画家 松本かつぢの作品に注目し、現代日本の文化の源流の一つを探ります。

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