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『市野雅彦 -軌跡、丹波にて』 篠山市
篠山市生まれの陶芸家・市野雅彦さんの個展『市野雅彦 -軌跡、丹波にて』が現在、篠山市の兵庫陶芸美術館で行われている。2016年2月14日まで。
幅広い人々により深く陶芸に親しんでもらおうと、国内外で活躍する著名な作家を招聘する「アーティスト・イン・タンバ」の一環。市野さんは、34歳で日本陶芸展大賞を受賞して以来、用途よりもかたちや独創性に重きを置きつつ、中が空洞の「うつわ」であることにこだわって制作を続け、一つのスタイルに留まらない、自由な発想にて独自の造形を創り上げてきた。精巧に施された線模様の美しさや、塗り重ねた化粧土の表面を荒らして創り出した独特の肌合い、曲線や丸みを活かした有機的なかたちなど、プリミティブな感覚とモダンな感覚の融合するユニークな造形の世界は、まるで生きもののように艶めかしく、ときにユーモラスな表情をたたえて、市野氏ならではの親しみやすい魅力に満ちている。
同展では、日本陶芸展大賞に輝いた《開》(1995年)をはじめ、細かい刻文がびっしりと施された装飾性の強い初期の作品から、丹波の伝統技法である赤土部(あかどべ)やイッチンなどを駆使した最新作までを展観し、丹波の地で歩んできた市野氏の造形の軌跡の一端を紹介する。
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詳細情報
- 開催期間
- 開催中~2016年2月14日(日)
- 時間
- 10:00~18:00
※入館は閉館の30分前まで - 場所
- 兵庫陶芸美術館
- 休館日
- 月曜日(祝日の場合は翌日)、12月31日、2016年1月1日
- 入館料
- 一般600円、大学生500円、高校生300円、中学生以下無料
※特別展入館料と共通
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