企画展『戦後のボーダレス―前衛陶芸の貌』　芦屋市

　前衛陶芸の立場から戦後の表現を探る企画展『戦後のボーダレス―前衛陶芸の貌』が11月28日、芦屋市立美術博物館（同市伊勢町）で始まる。2016年2月7日まで。

　終戦からわずか2年後の1947年、京都で誕生した前衛陶芸家のグループ「四耕会」や、翌年結成された「走泥社」などの手により、「オブジェ陶」といわれる焼き物が生まれた。彼らの発表した作品はそれまでの焼き物に対して使われることの多かった「用の美」という言葉からは一線を画し、土という素材を使って新たな造形表現を探求していた。

　同展では、戦後という新しい時代をむかえ、芸術表現においても急速に広まった“ボーダレス”の概念をキーワードに、陶芸界のみに限らず、絵画・彫刻・写真・書道・いけばなといった他ジャンルとの交流が活発化するなかで生まれた多彩な作品を紹介する。

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