秋の里山で窯元めぐり

『第38回 陶器まつり』　篠山市

　日本六古窯のひとつ「丹波焼」の産地・篠山市今田町一帯で10月17日・18日、『第38回 陶器まつり』が行われる。体験施設「立杭（たちくい）陶（すえ）の郷」や兵庫陶芸美術館、約60軒の窯元が立ち並ぶ工房エリアなどを舞台に毎年開催されており、掘り出し物を求めて各地からファンが訪れる。

　催し会場となる陶の郷では、「宴-UTAGE-」をテーマに丹波の食と器のコラボレーションを提案。丹波の水で点てた抹茶と地元の食材を使った菓子を丹波焼の器で味わえる「丹波大茶会」、地酒を丹波焼の酒器で提供する「日本酒Bar」に加え、ご当地グルメのコーナーや県内の物産コーナーを展開する。また、事前に作陶された器を薪で焼き上げる「野焼き」や、ロクロを使った成形作業、削りの工程といった日頃の丹波焼の作業風景も公開される。

　篠山市今田支所に設けられる陶器市会場には約40軒の窯元がブースを設け、こだわりの器を割安価格で販売。工房エリアの路地をそぞろ歩けば、丹波焼の作り手と直接会話をしながら買い物を楽しめるほか、ボランティアガイドが現存する最古の登窯（のぼりがま）をレクチャーする一画も。その他、兵庫陶芸美術館では、800年以上の歴史が続く丹波焼の中でも古丹波と呼ばれる優品を一堂に集めた特別展を開催しており、イベント期間中は通常料金の半額で見学することができる。

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