神戸の街に広がるアートの世界

『〜港で出合う芸術祭〜 神戸ビエンナーレ2015』神戸市

　メリケンパークやハーバーランドなどの屋外会場や、兵庫県立美術館を始めとする各美術館など、神戸各地で多彩なジャンルのアート作品の展示が行われる、2年に一度の芸術祭『神戸ビエンナーレ2015』が9月19日から神戸市内各会場で開催される。

　今回のテーマは『スキ。[su:ki]』。語感からすぐに連想できる「好き」という意味のほか、「漉き」「鋤き」「梳き」「透き」と、乱れたものを整え、余分なものを省いて通りをよくするなど、一言の中に多くの意味が含まれる。神戸ビエンナーレではこのテーマに合わせた様々なコンペティション形式の展示会が行われる。現代アートに限らず、多彩なジャンルのアーティストの作品が国内外から集められた。

　東遊園地では輸送用コンテナを使用した作品が集まる『アートインコンテナ国際展』の展示が行われる。日没から展示を見ることができるのがこの会場の特徴で、『アートインコンテナ国際展』以外にも夜の会場を活かした展示品の数々が並ぶ。また、東遊園地とフラワーロードには既存の彫刻作品も多く並び、作品とともに花や緑をライトアップする『光のミュージアム』の演出もある。

　メリケンパーク会場には大型テントが設置され、書道やいけばななどの伝統芸術のほか、『コミックイラスト国際展』という新しい分野まで、多種多様な作品が展示される。空間造形作品が集められた『しつらいアート国際展』の展示が行われるほか、隣接したハーバーランドでは植物を表現メディアとした『グリーンアート展』も開催され、海を臨む神戸の代表的なロケーションの中でアートを楽しむことができる。

　また、兵庫県立美術館では『ニッポンのマンガ＊アニメ＊ゲーム』展が行われるほか、横尾忠則現代美術館では横尾忠則さんの代表作『Y字路』シリーズの展覧会が、BBプラザ美術館では兵庫県を代表するアーティストの絵画が集められた『兵庫・神戸の仲間たち展』と『現代陶芸展』が開催される。

　その他、市内の各ギャラリーでの展示や、様々な場所でコンサートも行われる。

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