丹波篠山市にある市民センター図書コーナー内に、4月13日より名誉市民・河合雅雄氏の顕彰室「万兎（マト）の部屋」がオープンしました。

丹波篠山市提供

河合雅雄（1924-2021）は丹波篠山市出身の霊長類学者、児童文学作家。幼少期より自然や多くの動物とふれあいながら過ごしていたそうで、1952年に京都大学を卒業後、宮崎県幸島でニホンザルの生態を観察中、サルのイモ洗い行動を発見したことから、霊長類研究において世界的に有名になります。研究の傍ら文筆家としても活躍。草山万兎（クサヤママト）のペンネームで児童文学を多数残しました。

「万兎の部屋」では、河合氏が残した数々の著書や功績、フィールドワークの愛用品などが展示されています。また、自然保護や野生動物との共生、歴史文化を生かすまちづくりなど、その考えや理念が息づいた丹波篠山市の取り組みや施策なども紹介されています。

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コーナーは大きくデスクワークゾーン、フィールドワークゾーンの2つに分かれています。こちらは、書斎を再現したスペース。実際の書斎をグラフィックで表現し、河合氏の趣味の品々が展示されています。

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こちらは河合氏の生涯を４つのテーマごとに紹介したスペース。その他にも、グラフィックや、デジタルサイネージを用いて、河合氏について分かりやすく知るための工夫がなされています。