子どもの日イベントも実施

県指定文化財の林田大庄屋旧三木家住宅で『端午の節句展』　姫路市

　姫路市林田町の林田大庄屋旧三木家住宅で4月17日、『端午の節句展 五月人形と武者のぼり』が始まった。5月18日までの金曜～月曜と祝日のみの実施。

　三木家住宅の建築時期は江戸初期と推定されており、大庄屋の建築として県内で年代が推定できる最古の遺構だという。同イベントは施設公開以来、初めての試み。五月人形・武者人形のほか、たつの市の版画家・乾太（いぬい・たい）さん自筆の絵掛け軸「皐待つ」や脇坂藩が花見の際に使っていたとされる持ち運び可能な酒燗器なども見ることができる。

　また、主屋に入って土間の上の梁には長さ約10メートルの武者のぼりも展示。江戸時代には「鯉のぼり」でなく、我が子の立身出世を祈り武者のぼりを庭に建てる風習があったとされ、地方によっては現在でも揚げられているという。武者のぼりに描かれていた「鯉の滝登り」という古代中国の故事がもとになって考案された立身出世の図柄から作られた鯉の小旗が江戸中期ごろに作られ、それがやがて現在の吹き流しタイプのこいのぼりに変化したとされている。

　5月5日には「子どもの日イベント」として、段ボール製の手作り甲冑着付体験に参加できるほか、先着50人に柏餅がプレゼントされる。

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