各線元町駅から北に、ゆるやかな坂を上ると見えてくるターコイズブルーの扉。個性派ぞろいのパンが楽しめる『Pane Ho Maretta （パネ ホ マレッタ）』（神戸市中央区）に行ってきました。

JR元町駅・西口から北に徒歩3分ほど

2017年7月にオープンした同店ですが、今もなお時間帯によっては行列が絶えない人気店。入店できるのは3～4組までのため、店内混みあっている場合は外で待ちましょう。平日13時から15時頃は比較的落ち着いているようです。

店名の「パネ ホ マレッタ」とは、オーナーの好きな漢字「誉（ほまれ）」をモチーフに生まれた造語

コロナ禍以降、購入したいパンを店員に伝えて選ぶシステムに。国産小麦を100パーセント使い、常時80～100種並んでいます。

オーナーシェフ・西脇さんは、パンの激戦区・神戸で勝負するからには“絶対に他店とは被らないものを手掛けたい”と、攻めたジャンルのものばかり製造。なにを買うか迷うこと必至です。

隙間が見えないくらいパンがぎっしり！1個250円～

トッピングは、地元の契約農家から届いた旬の野菜を使用。この時期は丹波のミニトマト（アイコ）やいちごなど、入荷した食材を見たうえで新作を考案しているそうです。

「トリュフ塩パン」は個数制限を設けている場合もあります

パン作りの基本となる生地は、少量の小麦粉を茹で、どろどろにした状態で一晩寝かせます。このオーバーナイト法により、通常のパンだと加水率70パーセント程度のものが、同店では90パーセントを実現。ふっくらもっちりとした食感が楽しめます。

左下「ダマンド アールグレイ」350円、右上「ガトーショコラフリュイ」340円（各税込）

こちらは、特に人気の5種。「ダマンド」は、爽やかなアールグレイや宇治抹茶、ショコラ、バナナなど種類が豊富です。

「ガトーショコラフリュイ」は、米粉を使ったパンの真ん中に自家製ガトーショコラを挟んで、そのうえにフルーツのコンポートをプラス。濃厚なチョコレートの甘みとフルーツの酸味のハーモニーが心地よい。

手の込んだクロックムッシュは約10種ほどスタンバイ

クロックムッシュは、表面のチーズをバーナーで炙り、こうばしい香りが食欲をさらに高めてくれます。

「ムッシュ ドゥ アメリケーヌ」360円（税込）

こちらは、クロックムッシュの派生形「ムッシュ ドゥ アメリケーヌ」。甲殻類をベースとしたクリーミーなソースが全体を包み、上にはプリプリのエビが、中にはハムがサンドされています。耳までやわらかく食べ応えも十分♪

「トリュフ塩パン」280円（税込）

看板商品の「トリュフ塩パン」は、自家製のトリュフバターを表面にたっぷり塗り、もちもちの食感がクセになります。噛むほどに、小麦本来の甘みとトリュフバターの塩味が調和した大人向けの逸品です。

「カチャトーラ ドッグ」420円（税込）

フレンチやイタリアンの世界で修行を重ねながら、パン作りに興味を持ち、宝塚や大阪など数々のパン屋で15年ほど経験を積んだという西脇さん。

かつての経験をいかしたものも多く、こちらはイタリア料理の「カチャトーラ」をパンで表現。トマトやパプリカ、ズッキーニなど、複雑な味わいが絡み合うハード系で、ワインとも相性抜群！

2021年にオープンした2号店「ピッコロ ホ マレッタ」。阪急三宮駅・西口から西に徒歩1分

同店の2号店「ピッコロ ホ マレッタ」もピアザkobe内で営業中。スペースが限られているため、本店で特に人気のパンを厳選して販売しています。各線三宮駅からもほど近く、合わせてチェックしてみてくださいね。